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神戸大学大学院農学研究科

食の安全・安心科学センター

Research Center for Food Safety and Security,
Graduate School of Agricultural Science,
Kobe University

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更新日 2016-09-07

はじめに

 現在、日本は食の供給を海外に強く依存しており、それゆえに私たちの食卓に届けられる食品・農畜水産物の安全性・安定供給について不安が増大しています。食の安全性に対する不安要因としては食品・農畜水産物が病原体(異常プリオン、鳥インフルエンザ、SARS、腸管出血性大腸菌O157、コレラ等)や有害化学物質(ダイオキシン類、殺虫剤、除草剤、抗生物質等)によって汚染されること、また食品・農畜水産物の規格が偽装表示されること等が挙げられます。安定供給に対しての不安は天候、国際・経済情勢の変動によって市場に流通する食品・農畜水産物価格が高騰・枯欠すること、さらには我が国の農畜水産業の衰退、自給率の低下等が挙げられます。他方、我が国では食品の栄養(1次機能)以上の健康効果(肥満・ガン・老化・感染予防等)を与えてくれる食品や食品成分の機能(3次機能)についての関心も増大しています。この数十年来、市場では「プロバイオティクス」及び「プレバイオティクス」を融合した「シンバイオティクス」や「バイオジェニックス」といった効果を有するサプリメントなどのいわゆる健康食品が数え切れないほど流通しています。これらの中には、私たちの健康に有益であると唱われながらも逆にその有害性が疑われる商品も含まれており、このことが消費者に不安や混乱をもたらしています。それ故に、食品の第3次機能のみならずその安全性をも保証する確固たる科学的根拠をもって、より安全な健康食品を市場へ供給することが今や必要不可欠となっています。
 上記背景に鑑み、私たち神戸大学農学研究科は食の安全・安定供給・機能性に関する様々な課題について「農場から食卓(From Farm to Fork [or Table])」までを網羅する総合的なアプローチをもって取り組むことにしました。この取り組みの一環として、2006年4月に本研究科に我が国の大学機関においては初の食の安全・安心科学センター(Research Center for Food Safety and Security; RCFSS)を設立いたしました。RCFSSは「農場から食卓まで」を視野に入れた農畜水産物・加工食品および病原微生物・有害化学物質の「追跡可能性(トレーサビリティー)」を保証する理論・技術の創出・確立をコア科学分野としています。具体的には農畜水産物等や、それらを汚染する恐れのある危害物質等のトレーサビリティーを保証する迅速で精度の高い新規の検出・同定・識別法の開発を行います。トレーサビリティーの確保によって、健康を害する化学物質および危険生物による食物汚染の発生源を特定し、有効かつ迅速な汚染原因の排除・汚染経路の遮断、また再発を予防すること、加えて、生産地や成分表示等の偽装を抑止し、類似物を区別することを可能にします。他方、学内の動植物防疫科学や食材・健康科学に関する研究グループ・研究者と連携し、我が国における農畜水産物の安定生産確保と、機能性食品の創出と安全性の検証に向けた教育研究を推進します。これらの取り組みをもって、食の安全安心科学に関する理論・技術のグローバルスタンダード樹立を目指し、我が国の食料安全保障に関わる総合研究領域を開拓します。これらの目的を達成するべく、RCFSSは学内研究教育機関はもとより兵庫県、神戸市、(独)農林水産消費安全技術センター、国立感染研究所、コープ神戸や食品・医薬品会社と恊働・連携して研究活動を進めております。

RCFSSでは、平成26年度よりヒト腸管モデルにも注力して研究しております。
ヒト腸管モデルを利用した食品成分の機能性・安全性評価については、こちらのページをご参照ください。

更新履歴

  • 2016.09.07
    • 平成28年10月15日に、神戸大学バイオシグナル総合研究センター・食の安全安心科学センター共催市民公開講座『生命環境変化と生物応答の世界』を開催いたします。詳細については、こちらのページからどうぞ。
  • 2016.07.26
    • 平成28年11月24日に、5大学共同開催フォーラム第6回「食中毒のリスクを低下させる科学」を開催いたします。詳細については、こちらのページからどうぞ。
  • 2016.05.07
  • 2016.04.30
  • 2016.04.28
    • 技術補佐員・研究員の募集についてこちらに掲載いたしました。
  • 2016.04.28
    • 平成28年度運営委員会を掲載しました。
  • 2016.04.28
    • 平成27年12月3日~4日に、4大学共同開催フォーラム第5回「食科学の近未来 -守りと攻めの備えは万全か-」を開催いたしました。開催報告については、こちらのページをご覧ください。開催報告ページより、講演要旨集(PDF)もダウンロードしていただけます。
  • 2015.10.16
    • 平成27年12月3日~4日に、4大学共同開催フォーラム第5回「食科学の近未来 -守りと攻めの備えは万全か-」を開催いたします。詳細については、こちらのページからどうぞ。
    • 平成27年8月24日~9月4日に、食の安全科学技術演習が開講されました。実施報告については、こちらのページからどうぞ。
  • 2015.07.09
    • 平成27年度運営委員会を掲載しました。
  • 2014.10.17
    • 平成26年8月25日~9月5日に、食の安全科学技術演習が開講されました。実施報告については、こちらのページからどうぞ。
    • 平成26年9月26日に、神戸大学食の安全・安心科学センター、東京大学食の安全研究センター、並びに岩手大学動物医学食品安全教育研究センターの共同開催フォーラム「農場HACCP ~食の安全のための農場衛生管理の高度化~」を開催いたしました。
  • 2014.06.11
    • 内規が改正されましたので、更新しました。こちらのページからどうぞ。
  • 2014.04.22
  • 2014.04.18
    • 平成26年6月24日に、2014年フードチェーン・ブランドセミナー“グローバル化時代における日本の畜産を考える”が開催されます。詳細については、こちら(PDFファイル)の案内文をご覧ください。
  • 2014.04.10
    • 平成26年度運営委員会を掲載しました。
  • 2013.10.16
    • 平成25年9月13日~14日に、神戸大学食の安全・安心科学センターと東京大学食の安全研究センターとの共同開催フォーラム「グローバル化経済にみる我が国の食の安全と農業の行方」を開催いたしました。詳細については、こちらのページからどうぞ。
  • 2013.10.11
    • 平成25年8月26日~9月6日に、食の安全科学技術演習が開講されました。実施報告については、こちらのページからどうぞ。
  • 2013.08.07
    • 神戸大学食の安全・安心科学センターと東京大学食の安全研究センターとの共同開催フォーラム「グローバル化経済にみる我が国の食の安全と農業の行方」のプログラムに一部誤りがありましたので、修正しました。詳細については、こちらのページからどうぞ。
  • 2013.08.02
    • 平成25年9月13日~14日に、神戸大学食の安全・安心科学センターと東京大学食の安全研究センターとの共同開催フォーラム「グローバル化経済にみる我が国の食の安全と農業の行方」を開催いたします。詳細については、こちらのページからどうぞ。
  • 2013.05.20
    • 平成24年8月27日~9月7日に、食の安全科学技術演習が開講されました。実施報告については、講演会・イベント・その他のページからどうぞ。
  • 2013.05.15
  • 2013.04.15
    • 平成25年度運営委員会を掲載しました。
  • 2012.11.26
  • 2012.11.20
    • 平成24年9月20日~21日に、神戸大学食の安全・安心科学センターと東京大学食の安全研究センターとの共同開催フォーラム「日本の食の安全を考える」を開催いたしました。詳細については、講演会・イベント・その他のページからどうぞ。
  • 2012.08.20
    • 第65回日本細菌学会関西支部総会のホームページをアップしました。
  • 2012.07.23
    • 平成24年9月20日~21日に、神戸大学食の安全・安心科学センターと東京大学食の安全研究センターとの共同開催フォーラム「日本の食の安全を考える」を開催いたします。詳細については、こちらのページからどうぞ。
  • 2012.03.02
    • 平成23年8月22日~9月2日に、食の安全科学技術演習が開講されました。実施報告については、講演会・イベント・その他のページからどうぞ。
  • 2012.02.29
    • 平成24年2月9日開催 神戸産学官交流会にて大澤センター長が講演しました。こちらのページからどうぞ。
  • 2011.11.14
    • 平成23年9月1日~2日開催フォーラム「食の機能性・安全性、そして安心を科学する」のご報告を掲載しました。こちらのページからどうぞ。
  • 2011.07.08
    • 平成23年度運営委員会を掲載しました。
  • 2011.06.21
    • 平成23年9月1日~2日開催フォーラム「食の機能性・安全性、そして安心を科学する」のポスター(A4判)を掲載しました。こちらのページからどうぞ。
  • 2011.06.13
  • 2011.06.01
  • 2011.05.31
    • リンク先を更新しました。
  • 2011.05.27
    • 平成23年9月1日~2日に、神戸大学食の安全・安心科学センターと東京大学食の安全研究センターとの共同開催フォーラム「食の機能性・安全性、そして安心を科学する」を開催いたします。詳細については、こちらのページからどうぞ。
  • 2010.10.06
    • 平成22年11月19日に第6回バイオ計測プロジェクト / 第4回バイオ計測・試薬研究会「健食同源に繋がる食の安全安心科学・技術の更なる発展を目指して」発表交流会を開催いたします。詳細については、こちらのページからどうぞ。
  • 2010.09.07
    • 平成22年8月23日~9月3日に、食の安全科学技術演習が開講されました。実施報告については、講演会・イベント・その他のページからどうぞ。
  • 2010.09.04
    • 平成22年8月6日に、食の安全・安心科学センター主催で「機能性食品の安全性・機能性評価に関する勉強会・情報交換会」を開催しました。詳細は講演会・イベント・その他のページからどうぞ。
  • 2010.04.01
    • RCFSS内規および平成22年度運営委員会、平成21年度食の安全・安心科学センター報告書を掲載しました。
  • 2009.10.20
    • 参画メンバーを更新しました。
  • 2009.06.22
    • RCFSS施設利用内規および申請書・報告書書式などを掲載しました。こちらからどうぞ。
  • 2009.05.08
  • 2009.04.20
    • 参画メンバーを更新しました。参画メンバーのページからどうぞ。
  • 2008.11.14
  • 2008.07.23
    • アクセスカウンタを設置しました。
  • 2008.07.22
  • 2008.07.01
  • 2008.06.10
    • サイトリニューアルしました。

The Aim of RCFSS (in English)

The Aim of Research Center for Food Safety and Security (RCFSS)


As voiced by Dr. F. Fischler of the European Commission responsible for Agriculture at the beginning of this century “We have to opt for an integrated approach towards agriculture and food: from stable to table, or from farm to fork. Modern agriculture has to be demand-oriented and meet the expectations of consumers and citizens alike”, food safety has been identified as a key component in meeting the challenges of the ever changing agriculture environments and the agri-food market both in Japan and internationally.

Now, Japan is heavily dependent on imports for her food supply and there are growing public concerns about not only the safety aspect of foods and agricultural products available in the market but also their stable production. The public concern includes contaminations by infectious agents (i.e. unusual prions, avian influenza, SARS, EHEC O157, cholera), genetically modified elements (i.e. GM foods), and toxic chemicals (e.g. dioxins, pesticides, herbicides, antibiotics). We must recognize the importance of food safety and security and the need to work collaboratively with other agricultural institutes within and outside of Japan to meet these challenges.

Equally challenging is development of foods and dietary components that may provide a health benefit beyond basic nutrition since the recent consumers’ interest in the relationship between diet and health has markedly increased the demand for better and safer products. As many of us are well aware, there are countless numbers of so-called “health foods & supplements”, “probiotics”, “prebiotics”, and “synbiotics” available in markets worldwide. Some of them are reportedly to be beneficial to our health and others are alleged to be counter-beneficial, causing much confusion and skepticism in the public. Therefore, it is of paramount importance for us to have ways to establish a solid scientific basis to support and further validate claims for their functionality and safety. In this context, the RCFSS has been established at the Graduate School of Agricultural Science of Kobe University since April 2006 as the first on-campus research center for food safety and security ever established in Japan. The aim of RCFSS is to help develop not only new strategies and technologies for safe and stable production of foods and agricultural products but also more effective and safer functional foods and supplements. In order to accomplish this aim, RCFSS cooperates with other intra- and extra-disciplines: 1) Food Safety Division puts emphasis on development of strategies and technologies to ensure “traceability” of foods and agricultural products as well as chemical and bio-hazards potentially contaminating them in the course of “from stable to table”; 2) The Food Security Division aims at development of strategies and technologies to ensure stable production or supply of safe agricultural products, with specific emphasis on controlling animal and plant diseases; and 3) Functional Foods Division aims at development of safe and effective functional foods and components to promote human health.

Various studies have been conducted and novel technologies developed by a group of researchers of different scientific disciplines that include biochemistry, animal and plant genetics, microbiology, veterinary medicine, plant pathology and agricultural engineering.

新着情報

  • 平成28年11月24日に、5大学共同開催フォーラム第6回「食中毒のリスクを低下させる科学」を開催いたします。詳細については、こちらのページからどうぞ。
  • 平成28年10月15日に、神戸大学バイオシグナル総合研究センター・食の安全安心科学センター共催市民公開講座『生命環境変化と生物応答の世界』を開催いたします。詳細については、こちらのページからどうぞ。