食の安全科学技術演習開講および実施報告

神戸大学大学院農学研究科

食の安全・安心科学センター

Research Center for Food Safety and Security,
Graduate School of Agricultural Science,
Kobe University

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食の安全科学技術演習開講および実施報告

平成23年8月22日(月)~9月2日(金)
於:農林水産消費安全技術センター(FAMIC)神戸センター

 昨年に引き続き、本年度も本学農学部の3回生以上を対象とした「食の安全科学技術演習」が8月22日(月)~9月2日(金)の2週間(月~金の10日間)、神戸市ポートアイランドに所在する農林水産消費安全技術センター(FAMIC神戸センター)で行われ、応用動物学コース3名、応用植物学コース1名、応用生命化学コース9名の学生が履修しました。

第1日目のオリエンテーションの後、次の2コースに分かれて9日間の演習を行いました。各コースの内容は以下の通りです。
○農場から食卓までの分析コース
残留農薬分析、クロマト分析による名称及び原材料表示の確認分析(そば加工品、アイスクリーム類)、肥料中の重金属分析、飼料中のカビ毒の分析、しょうゆ及び醸造酢中の成分分析
○食品表示真正性分析コース
サバ加工品のDNA分析、果実飲料の安定同位体比分析、湯通し塩蔵わかめの無機元素分析、残留農薬分析、クロマト分析による名称及び原材料表示の確認分析(そば加工品、アイスクリーム類
第10日目に演習のまとめとアンケート等を行いました。

本演習を終えて、履修した学生さんの後輩へのメッセージは以下の通りです。

・この演習の魅力は普段大学で行っているような実験を豊富な機器とより正確な手法によって行えるという点です。大学では決して出ないような正確な値が出るのがとても楽しいです。液体クロマトグラフィーなどの分析機器の詳しい説明もして頂けるので、大学で得た知識をさらに深めることができます。センターの方々の分析における意識の高さを感じることもいい経験になります。

・食品について興味があるなら参加してみるべきです。食品検査会社へ見学に行くことは滅多に出来ることではありませんし、食品の分析を実際に体験出来るというのは貴重な体験だと思います。長い夏休みを有意義に過ごし、自分の将来について考えるきっかけにもなると思います。

・この研修に参加するまで将来のことはあまり考えておらず、漠然と大学院に進むだろうとしか考えていませんでした。神戸大学農学部の卒業生もFAMICにいらっしゃることと、この研修に参加し実際に社会に貢献している技術を体験したことで将来を考える一つの参考になり、前よりは具体的な将来を考えられるようになりました。また自分の所属する応用動物学コースでは分析の実験を行わないので、学生実験では出来ないことを経験できると思います。

・この演習を履修することで、今まで大学で学んできた知識や、学生実験で習得した技術を再び確認することができ、さらに、より詳しい知識や細かな技術を学ぶことができます。また、就職活動に向けて、研究職とはどのようなものかということを実際にみて知ることができ、大変良い経験になると思うので、是非履修することをおすすめします。

・本演習は大学の実験より実践的なものであり、私たちが普段口にするような身近な食品を分析するので、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができます。普段の実験などでは使えないような高価な機器も使うことができ、その仕組みも丁寧に教えてもらえるのでとても勉強になります。質問できる時間もたくさんあり、疑問に思っていることを素直にぶつけることもできます。今後の進路について考える上でも参考になるので、少しでも興味があれば受講してほしいと思います。

・私自身編入生なのですが、元々在籍していた人たちとなかよくなれてとても楽しい研修となったとともに、以前の大学ではできなかった経験ができたのは本当に良かったと思う。なによりも、近くにIKEAがあるので昼食時にはそこに出かけてENJOYできたことはいい思い出ですね。

・就職を考えている人も、院進学を考えている人もまだ迷っている人も是非この演習を受けることをお勧めします。どの進路に進むにしても何かしら得るものはあると思います、僕は院進学を考えているのですが、とてもたくさんのものをこの演習によって得ることができたと実感しています。学校では絶対にできない経験をさせてもらうことで、自分にとってプラスになることも多いと思います。僕自身演習中の2週間はとても充実していたし、何より楽しかったです。夏休み旅行やバイトに忙しいとは思いますが履修する価値は絶対にあると思います。

・実験が好きな人も嫌いな人も是非履修してみるといいと思います。演習が終わった時には実験に対する自分の考え方が変わるかもしれません。学校の実験とは一味違った経験ができます。使ったことはあるが,いまいち使い方を覚えていない実験器具の使い方や,FAMICに導入されている最新実験機器などについて,丁寧に教えてくださるのでとても為になります。特に,研究職に就きたいと思っている人にはお勧めです。夏休みの2週間が集中講義でなくなるのは嫌だと思うかもしれませんが,この演習は2週間受ける価値があると思います。

・2週間の実習は長いと感じるかもしれませんが、実際に受けてみるとあっという間です。毎日色んな機器を用いて実験をすることができるのが新鮮で、様々な発見があり私はとても楽しめました。学生実験では扱わないような機器を触ったり、見たりするのはとてもいい経験になると思います。また、センターの方はとても優しく、気さくでリラックスして演習を行うことができました。機器、人を含め非常に良い環境だと思います。私はこの演習で実験技術を学ぶだけでなく、現場の方々の実験に取り組む姿勢を学ぶことができとても刺激を受けました。この演習を受けると、きっと学生実験に対する意識も変わるのではないかなと思います。私はこの演習を受けて本当によかったと思っています。時間がある人は、この演習をぜひ受けてみて下さい。

・この演習は食の安全に興味がある方はもちろん、公務員に興味がある方、大学の実験では物足りないと思っている方、自分の視野を広げたいと考えている方にお勧めです。実際、私も公務員には興味はありませんでしたが、今回の演習を受けてみて公務員も面白そうだなと思うようになってきました。おそらく、ほとんどの方がFAMICの存在を知らないでしょう。この演習はそんな、知らない世界に足を踏み入れることのできるまたとないチャンスなのです。演習の内容も大学の実験とは違うので、食品や肥料分析の過程を学ぶと共に職業としてのシビヤな面も少しですが、体感することができました。夏休みまで勉強したくない、という方もいるかもしれませんが、3回生ともなると自分の進路について真面目に考えなくてはいけない時期です。インターンシップも兼ねて是非、この演習を受けることをお勧めします。

・三年生の夏は、就職か院へ進むか決断しなければならない時期だと思います。この演習では、わたしたちが将来進む職業のひとつを体験でき、その決断をするのに非常に役立つとおもいます。普段の実験で触れる機械や、そのもっと高性能なものを扱うこともでき、学ぶことはたくさんあります。

・私は今回の演習を受講して、大変充実していて有意義な9日間を過ごすことができました。ですので、少しでも興味がわけば受講することをお勧めします。夏季休暇で時間にも余裕があると思うので、研究室の配属や今後の進路について迷っている人は、考える参考になると思います。

・この時期、進路に悩んでいる人が多いと思います。大学院に進学するのか、それとも就職するのか、自分は研究職に向いているのか、自分は何に興味があるのか、等。焦っても悩んでも答えがでないと思います。私はこの悩みを抱えているときに先輩に「とにかく色々なことに挑戦したら!?」と言われ、この実習に応募しました。特別何かをしたい、というわけではなかったのですが、夏休みという自由な時間を有意義にできると思いました。この研修は大学という枠を越えて仕事としての研究を体験できるものでした。大学の学生実験で失敗が多かった私も、この研修ではなぜか全ての分野において正しい結果をだせました。変に自信がつきました(笑)。大学にでてから研究職をしたい、と強く思うようになりました。ぜひ参加してみてください。

 わずか10日間の短期ではありましたが、履修生にとって大変充実した演習となりました。来年度以降も引き続き本演習は継続する予定です。
 本演習の企画・実施にあたりご尽力いただいたFAMIC神戸センターの職員の皆様に心より感謝いたします。今後ともどうぞよろしく御願いいたします。