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塾長イタリア出張編
(2016年度)



神戸大の新研究科「科学技術イノベーション研究科」に異動された吉田健一先生と塾長悲願のサルジニア島に行ってきました。

空港の荷物受け取り場の宣伝看板。サルジニア島はイタリアの島でローマの沖300kmに横たわる九州ぐらいのサイズの島です。そのすぐ真北にはあのナポレオンが幽閉されたたコルシカ島があります。なぜこの島に行ったのか?

それは2012年に塾長ば北京の学会出張に出会ったDr Laura Ferrandoがこの島出身だったからです。(写真館28の「北京遠征その6」参照あれ)。彼女の仲介でこの島の中心都市カルアリにあるカルアリ大学で乳酸菌の研究をされているProf. Sofia Cosentino(写真左端)のラボを訪問しました。親切にもLauraは我々の出張に合わせてオランダの仕事先から一時里帰りしてくれました。
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北京で初めてお目にかかった時同様40台の半ばというのにやっぱりLauraは20台ぐらいにしか見えません。「サルジニアの人は皆長寿、なかなか老けないの!」と断言した彼女のその言葉に魅せられて塾長はその理由を知るべく同様の興味を持たれた吉田先生とこの島を訪れたという次第です。

島の内陸中心部は標高1500メートルぐらいの高原地帯となっており、この地帯は「Blue Zone」と呼ばれる特に長寿地域であるということで、Prof. Cosentinoの案内と車の運転でこの地域にあるメアーナ・サルドという村に向いました。

オリーブ畑に覆われた人口2,000人ほどのこの村に100歳以上の高齢者が40人以上元気でくらしているとのことでした。

現地ではProf. Cosentinoのラボのスタッフの知人である現地人マリアナさん(写真中央のサングラスをかけた女性)が村の中を案内してくれました。40歳代ぐらいにしか見えない彼女も実は60台後半でした。

村の長寿者の一人、マリアさんと面会。どのような生活をされているのか?特にどような食事を日々されているのか? 吉田先生のイタリア語の助けも借りてインタビューいたしました。

さらに別の長寿者、アンドレアさんとどうようのインタビュー。 吉田先生をとても気に入られてたご様子です。

更に更に長寿カップルのアントニオさんとアンナさんにもインタビューさせて頂きました。これら4名の長寿の方々がヨーグルトのような発酵食品の頻繁なる喫食が共通するのではと大いに期待していたのですが、実際の共通点は皆さんご高齢にも関わらず畑仕事のため日々坂を上り下りされていること、生来大病をしたことがない、そして皆さんとても快活、陽気であったことです。

ブルガリアのようにヨーグルトが長寿の秘訣と期待していたのですがちょっと期待はずれでした。が、この村は羊の乳でつくったペコリーノチーズの生産で有名だそうなので地元の工場を見学させて頂きました。

「チーズマニア」の吉田先生はチーズだらけの工場に大興奮。「これは凄い!」の連発でした。

この工場製造のチーズは遥かニューヨークのレストランで出される高級チーズだったのです。帰りにチーズのお土産を頂戴した吉田先生は今年一番の笑顔です。

島を離れる前にちょっとだけカリアリ市内および周辺を散策しました。古代ローマ時代からイタリア国土海岸は沢山の港湾都市が築かれ、その都市の1つ1つが「独立国」でした。ということでどの街も必ずと言ってよいほど高い壁に囲まれた要塞構造です。

カリアリの中心街もまさに要塞構造、敵の侵入を阻む高い城壁と、


あらゆる出入り口には昇降式の分厚い扉が設けられていました。

Prof.CosentinoとLauraの案内で町中の海水浴場を訪れました。

サルジニア島は衣食住すべての物価が安いのでイタリア国内外で人気のリゾートだそうです。


サルディーニャの地ビール「Ichusa(イクヌーザ)」で乾杯!「苦みがつよくてコクがある」と言う事でしたが、ピーカンのこの日はミネラルウォーターのような喉越しに感じました。

塾長も思わず裸足となって波打ち際に入りました。これが初の地中海体験です。

海水浴場からの帰り際、ちょっとした湖の路肩に車を停めて外にでました。


湖面になにやら白っぽいものが点々と・・・。これみんなフラミンゴだそうです。島の南200キロにはアフリカ大陸があるとのことで毎年そこからフラミンゴが渡ってくるそうです。ここはもうヨーロッパというよりアフリカの生物圏なのです。時にはマラリアも流行するので要注意とのこと。

町中の小洒落たトラットリアで「晩餐」させて頂きました。

サルジニアのメニューは実に多様です。子豚の丸焼き


イクラ大の小さなつぶつぶパスタ、フレーゴラはイタリアのサルディーニャ島の伝統的なパスタで、これをカニとトマトペーストにからめたリゾット。

海に囲まれているので魚介類も抱負です。焼きエビの塩加減と香辛料のバランスが絶妙でした。

晩餐を終えて宿までの帰りすがら路地、ゴッホの夜のカフェテラスのような色合いと構図に出会いの思わずiPhoneで撮影。サルジニアの皆さんお世話になりました。またお目にかかれるのを楽しみにしております。
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