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塾長ハワイ出張編
(2018年度)



11月14日から17日まで塾長がハワイに出張しました。神戸大学ホノルルオフィスで開催されるシンポジウムに参加、講演が主な用向きです。アメリカ本土は何度か訪れている塾長ですが、ハワイは初の「上陸」となります。関空から7時間の空の旅、現地との時差5時間は齢63の塾長にとって体調管理できる限界内でした。ダニエル・K・イノウエ国際空港に着陸直前、機窓からの「初ハワイ」の景色です。

空港に着くとハワイアンダンスでお出迎え。気温28℃でしたが現地の人から言わせると「ちょっと秋っぽい」そうです。

今回の出張の「Buddy」は動物資源利用化学の白井康仁教授です。今回の出張の最初から最後まで本当いろいろとお気遣い、お世話頂きました。とりあえず空港の到着口のタクシー乗り場でツーショット。この場所はお正月頃になると日本の芸能人を待ち受けるマスコミの人たちでごった返すよくテレビでも出てくる「名所」です。

ホノルルでは白井先生の教え子で今年始めにカリフォルニア大のサンディエゴ校にポスドクで留学中の林 大輝君にお出迎え頂き、彼の運転するレンタカーでシンポジウム会場に向かう道すがら、

日本のテレビの「この木何の木気になる木?」のコマーシャルで有名となった場所に連れていって頂いたり、

町のオフィス街に中心部にあるカメハメハ大王像のある場所に連れていって頂きました。林君、安全運転ありがとう!

速攻の観光の後、東側20キロ程に所在する富士通が設立したNPO教育法人「日米経営科学研究所(JAIMS)」内で白井先生の教室とカリフォルニア大のサンディエゴ校のカウンターパートのProf. Edward Dennis(
<写真を拡大>、左から3人目のかた)の教室との合同ワークショップ「Comprehensive Understanding of the Roles of Lipids in the Life Sciences」に参加させて頂きました。 Dennis教授はとても謙虚な物腰の方とお見受けしましたが、米国の生化学、薬学の分野では凄くご高名な先生なのです(詳細についてここをクリック) 。

白井先生の開会の挨拶でワークショップが始められました。ビタミンE等の脂質成分が我々の体の中でどのようなメカニズムでどのように機能するのか、かなり専門性の高いセッションでしたが、Prof. Dennisが77というご高齢を感じさせない熱い質疑をされているのが感動的でした。

「運転手」だった林君は今度はProf. Dennisの教室の1員として研究成果の発表と質疑応答。勿論英語です。日本を出る前には英語が苦手だった彼が僅か8ヶ月でほぼNativeな英語でプレゼンしたことに塾長も驚愕。留学先では殆んど日本人に会う事も無くとにかく英語を聞き、話せないと生活も研究もできない環境だそうです。やはり語学は「お勉強」にしてしまうとなかなか身に付かないが、生活のツールとして必要にかられて学んでゆくことが克服への一番の近道のようです。彼の「進化速度」にはProf. Dennisも高く評価しておられるようでした。将来林君は相当有名な研究者になるのではないか、と予感した次第です。

ワークショップの後、町中のシーフードレストラン「ババ・ガンプ・シュリンプ」で細やかな「ご苦労さん会」を開催。このレストランは東京にも支店が出されていますが、その名前の「ガンプ」は塾長が一押しの米国俳優トム・ハンクス主演の「フォレスト・ガンプ」に由来しているそうです (詳しくはこちら)。

殻付きの小エビの胴体をさらっと唐揚げしたものがこのお店の人気メニューです。これがホノルル地ビールと夕暮れ時の浜風と最高のマッチング。

途中から翌日のシンポジウムに合わせて一日遅れてホノルルに到着した河端農学研究科長、水野先生にも「友情参加」頂きました。

翌日は同じJAIMSで「神戸大学ホノルル拠点第3回シンポジウム」を開催しました。主に環太平洋の諸国からの様々分野の研究者が集まり夫々のテーマで研究成果の紹介をする情報交換、共同研究のきっかけの場となっています。今回は神戸大学が今年9月に大学間学術交流協定を結んだネブラスカ大学リンカーン校の研究者らに大勢参加して頂きました。

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シンポジウムはJAIMSの建物内の講堂で朝の9時から夕方5時まで1時間弱の昼食の時間以外は通しで行われました。

塾長も昨年のブリュッセルでの講演トピック「腸管モデルを用いた食品成分の機能性評価」のアップデート版を講演させてただ来ました。ネブラスカ大の研究者らが特に関心を持たれたようでした。


シンポジウム完了。JAIMSから町中への帰り道、しっかり夕暮れ時となっておりました。

ワイキキビーチに所在するこ洒落たレストランにて懇親会。ネブラスカ大で塾長と同様に機能性食品の研究をされているDr Amanda Ramer-Tait (塾長の左)と自然資源学科の副学科長をされているDr Tala Awadaと本学食品分野の水野教授も交えて研究トピックも含めた四方山話をいたしましたが、「Diversity is very essential for any living things to survive on the earth, which we, human beings, should learn from our gut microbiota's example.」(我々のお腹に棲んでいる腸内細菌達の例から我々人は多様性こそいかなる生物がこの地球上で生き残るために必須なことであることを学ぶべき!)と意気投合いたしました。アメリカはその多様性を力としてこれまでやってきましたが、昨今のその多様性が危うくなっているのが心配事のようです。

やはり米国に来たら1度ぐらいはビフテキです。200gぐらいの赤肉でしたが思いのほか柔らかい牛肉とカリフォルニアワインを賞味させて頂きました。みなさんお疲れさまでした。来年はネブラスカで再会いたしましょう!


この山は?ホノルルに到着したその日の午後は夕食会まで4時間ほど自由時間がありました。最近はNHKの「グレートトラバース」にはまっている塾長はこの時間を利用してワイキキビーチの向うに見える、そうですダイヤモンドヘッドの登頂をめざしました。

標高僅か232メートルなのですが、結構な急登坂、その途中には岩をくりぬいた隧道等があり、

結構しんどい思いをして何とか登頂。 ワイキキビーチ沿いの町並みを一望することができました。

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