教授; 田中丸 治哉

田中丸教授

tanakam@kobe-u.ac.jp

専門:水文学

学位:博士(工学)

居室:農学部E棟1F 162

経歴:

福岡県生まれの九州男児ですが,お酒は弱いです.京都大学に学び,京大防災研で助手を務めた後,震災直後に神戸大学農学部に赴任して,現在に至ります.著書(共著)には「地域環境水文学」(朝倉書店),「ダム管理の水文学」(森北出版)などがあります.

メッセージ:

我々が1年間に飲む水の量は,1人当たり1トンくらいですが,1年分の食料と衣服を作るのに必要な水の量は,1人当たり1500〜2000トンとされています.農業にはこれほど多くの水を必要とします.それゆえ,農学部における水の研究は重要です.洪水・渇水の予測や国内及びアジア,アフリカの水資源の有効利用について研究しています.

今世紀は「水の時代」といわれます.水は,石油や食料に並ぶ重要な戦略資源になりつつあります.我々の分野では,地球上の水の循環を扱う学問である「水文学」の知識を駆使して水問題に挑み,食料生産に貢献します.是非一緒に取り組みましょう.    

准教授; 多田 明夫

多田准教授

atada@kobe-u.ac.jp

専門:水質水文

学位:博士(農学)

居室:農学部E棟1F 161

経歴:

岐阜県関市出身,京都大学で農業工学を学び,現在人類の生存と水環境の調和を求めて奮戦中.

メッセージ:  

流量や水位などの水の量に,水質も加味した「水環境」を広く考えるとき,農地や森林の果たす役割は大きなものがあります.森林は清浄な水の供給限であり,農地は肥料や土壌の流亡による汚濁を引き起こしたり,逆に水中に出て行く過大な栄養分を吸収したりします.こういった影響を,正しく調査・評価することが大切ですが,いろいろと難しい仕事です.皆さん,一緒に取り組みませんか?

人生において何をしたいのかを決めるのは容易なことではありませんが,食料の安定確保や環境の保全に賭けるのは悪くないと思います.それを学問的に探求するのはなおさらです.    

学生

  • Araya
    Araya Zeray Gebreamlak
    紹介:

    「Study on matching the water supply and demand of Gash Delta spate irrigation system, Sudan」

    The success of an irrigation system depends partly on the accurate estimation of the water availability from the catchment and the water requirement of the command area. Nevertheless Gash River Basin suffers from scarcity of measured hydro-meteorological data for the accurate estimation of the above. Therefore, in my study I will make use of remotely sensed data to bridge the gap. The main aim of my study is to improve the on-farm water distribution so that to increase the annual irrigated area with the available water for irrigation from the Gash River. Hobby: swimming, reading

  • 橋本
    橋本 航
    紹介:

    「時間に関する重み付き回帰による流出負荷量推定」

    有限な地球上の水資源を効率的に利用するためには,水質管理は欠かすことができません.そして水質管理をするためには,河川を流下する物質の総量(流出負荷量)を正確に求めることが必要です.従来は流量と負荷量の回帰に最小二乗法を使用していましたが、時間に関する重み付き回帰を用いることで推定精度の改善を目指しています。
    趣味: 旅行 釣り

  • 山本
    山本 楓子
    紹介:

    「河川水質モデルのパラメータ決定に関する研究」

    これまで,河川流量と河川水質の再現性を両立させたモデルが得られています.しかし,このモデルの研究では10分刻みと高頻度に得られるデータを用いていますが,一般的にはこのような高頻度での観測は困難です.本研究では,観測頻度を日毎や週毎,あるいは定期観測や集中観測と様々なケースを想定したモデルを考え,限られたデータによって良好な再現性のモデルを決定する方法を検討します.
    趣味・特技:食べること・人の名前を覚えること

  • 立林
    立林 信人
    紹介:

    「ため池の事前放流による雨水貯留容量の確保と洪水軽減効果に関する研究」

    近年,局地的大雨の増加に伴う洪水被害が頻発しており,対策としてため池の持つ洪水軽減機能に期待が寄せられています.私の研究では,これまで当研究室で得られたため池事前放流による洪水軽減効果の結果及び課題を見直し,新たな切り口からシミュレーションを行うことで,効果を再検討します.また,提案した事前放流手法の現場での実用を目指します.
    趣味・特技:農作業,レジ早打ち

  • 平井
    平井 淳志
    紹介:

    「流出負荷量推定のための現地モニタリング法とその評価」

    水質管理において、流出負荷量の推定はとても重要になってきます。従来我が国で行われてきたLQ式法と近年確立されたIR法の両者を比較し、従来の方法がどれほど大きな偏りを与えてきたかを実際に数値として算出し、評価することが、研究の目的です。
    趣味・特技:よさこい,高校数学

神戸大学農学部食料環境システム学科生産環境工学コース(地域環境工学プログラム)水環境教育研究分野 〒657-8501 神戸市灘区六甲台町 1-1