神戸大学大学院 市民工学専攻 加藤研究室
Researches on Unsaturated Soils & Particle Materials

                                
                               Reserch                        


ある自然現象が,なぜしょうじるのか?
生じるメカニズム(原因・理由)を解明しなくては,その現象を根本的に理解したことにはなりません。

たとえば,豪雨である斜面が崩れて土砂災害を引き起こしたとき,そのメカニズムの解明(原因の解明)なしには,抜本的な対策はできません。
ある人が病気になっても,その原因を解明しない限り,『熱が上がれば,頭を冷やす』というような対処療法だけでは病気が治ることは望みにくいことは,皆さんも体験的に知っていると思います。
土砂災害についても抜本的な対策を行うには,メカニズムの解明は不可欠です。

地盤は自然でできたもので,金属のような均質な材料ではありません。そこで生じる災害のメカニズムを知るには,次の3つの要素が重要となります。

1.要素レベルでの材料の特性の把握
2.簡単なモデル試験での,メカニズムの把握と解明
3.災害現場の特性の把握

本研究室では,この3つの内容について,
1.不飽和土を対象とした室内試験と個別要素法(DEM)を用いた室内数値実験
2.個別要素法(DEM)を用いたモデル数値実験,
3.災害地の土質調査

を組み合わせて,不飽和状態の地盤が,豪雨等で飽和化して生じる地盤災害(斜面災害)のメカニズムの解明を目指しています。

また,近年注目されている疎水性土の工学的利用方法の研究にも取り組んでいます。

これらの研究に関して,国内研究グループ海外の研究グループとの共同研究を行っています。


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