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メンバー紹介

竹縄忠臣 Takenawa Tadaomi

所属・職名医学研究科医科学専攻生化学・分子生物学
脂質生化学分野・特命教授
E-mail
TEL/FAX078-382-5407 / 078-382-5419
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研究テーマとその内容

細胞の形は細胞骨格系と細胞膜によって決定され、細胞の遊走は細胞先端部で細胞骨格系を再編し、駆動力を発生させることで起こります。特にアクチン細胞骨格系は家の柱や梁のような丈夫で固い繊維を構築することから、細胞の形の決定や細胞運動に中心的役割を果たすことが知られています。我々はアクチン重合を引き起こす蛋白質としてN-WASPやWAVEを発見し、細胞の形の決定や細胞運動に重要な役割を果たしていることや、膜輸送、病原菌の細胞内侵入および、がん細胞の浸潤、転移に関与していることを見出しました。一方で、我々は長年イノシトールリン脂質情報伝達の研究をし、様々なイノシトールリン脂質(ホスホイノシタイド)が膜の特定な部位に、特異的なホスホイノシタイド結合ドメインを持つシグナル分子や細胞骨格蛋白質をリクルートして、これらを制御する事を見出しました。N-WASPやWAVEも細胞膜でホスホイノシタイドによって活性化されアクチン重合を生じる事も証明しています。
今後は、ホスホイノシタイドとその結合蛋白質が膜上で如何に相互作用して機能を発揮するのかの詳細を明らかにしたいと考えています。特にホスホイノシタイドによるシグナル分子の活性化機構やアクチン調節蛋白質の制御機構を明らかにしていき、その結果から、これらの経路を阻害することでがん細胞の浸潤、転移を抑制する方法を見出していきたいと考えています。

GCOE関連代表論文

  1. Nakamura, Y., Ichinohe, M., Hirata, M., Matsuura, H., Fujiwara, T., Igarashi, T., Nakahara, M., Yamaguchi, H., Yasugi, S., Takenawa, T.,and Fukami, K.
    Phospholipase C-δ1 is an essential molecule downstream of Foxn1, the gene responsible for the nude mutation, in normal hair development.
    FASEB J. 22, 841-849, 2008.3
  2. Ijuin, T., Yu, Y. E., Mizutani, K., Pao, A., Tateya, S., Tamori, Y., Bradley, A., and Takenawa, T.
    Increased insulin action in SKIP heterozygous knockout mice.
    Mol. Cell Biol. 28, 5184-5195, 2008.6
  3. Oikawa, T., Itoh, T., and Takenawa, T.
    Sequential signals toward podosome formation in NIH-src cells.
    J. Cell Biol. 182, 157-169,2008.6
  4. Yamazaki, D., Kurisu, S., and Takenawa, T.
    Involvement of Rac and Rho signaling in cancer cell motility in 3D substrates.
    Oncogene 28, 1570-1583, 2009.4
  5. Fujita, A., Cheng, J., Tauchi-Sato, K., Takenawa, T., and Fujimoto, T.
    A distinct pool of phosphatidylinositol 4,5-bisphosphate in caveolae revealed by a nanoscale labeling technique.
    Proc Natl Acad Sci U S A. 106, 9256-9261, 2009.6