過渡沸騰実験装置

本実験装置を用いて,定常・非定常熱入力増加に伴うプール水中の異なる形状をもつ試験発熱体における広範囲なサブクール度および系圧力下の沸騰限界熱流束を求めることができます。発熱体に時間とともに指数関数状に準定常的あるいは過渡的に上昇する発熱率を与え、時間経過に伴う発熱率および発熱体平均温度を計測します。装置は,直径50mmの観察窓を有する円筒形沸騰容器(内径 200mm, 高さ 600mm,耐圧1MPa),試験発熱体,発熱率制御システムおよび計測・データ処理システムより構成されています。試験発熱体は,主として白金線を用います。

(水における沸騰現象)

  • <写真は核沸騰を経ることなく直接膜沸騰へ遷移> <写真は核沸騰を経てCHFへ>
  • (水)系圧力1MPaサブクール状態における沸騰様相

    <低熱流束>  <高熱流束からCHFまで>