オオタイヨウチュウ
 原生生物とは、動物でも植物でも菌類でもない真核生物の仲間のことです。多くの原生生物は、ミクロ生物であり、顕微鏡でしか見ることができません。その為、一般にはあまり知られていませんが、彼らは、動物、植物、菌類に匹敵する多様性を持っています。

 原生生物には、「原生動物(原虫)」と「藻類」と呼ばれる二つのグループが含まれます。原生動物とは「単細胞で生活をしている真核生物」で、ゾウリムシやアメーバ、タイヨウチュウなどがいます。藻類とは「葉緑体を持って光合成をする植物以外の真核生物」のことで、緑藻や珪藻、渦鞭毛藻などが知られています。

 しかし、原生生物の世界は、原生動物と藻類に簡単に二大区分することはできません。例えば、ミドリムシのように原生動物と藻類、どちらにもまたがって分類されるものが多くいます。また最近では、これまで菌類と思われていたような粘菌や卵菌といった仲間も原生生物であることがわかってきました。実際の所、原生生物とは一枚岩の存在ではなく、動物、植物、菌類を凌駕する分類群であることがわかっています。

 その事がわかってきた背景には、電子顕微鏡による微細構造観察と、遺伝情報の分子系統解析によって、生物の世界全体に対する研究が深まってきたことにあります。
 真に生物の世界を知る為には、原生生物に対する理解を深める必要があることがわかっています。しかし、原生生物の多くはミクロ生物であり、容易に眼に触れることはできず、未だ身近な存在とは言えません。

 この「Web顕微鏡室 原生生物の世界」によって、皆様の原生生物に対する知見がより深まっていただければ幸いです。
 
アワセオオギ
ミドリゾウリムシ
オオアメーバ
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