Bistro-Restaurant

近又(きんまた)
京都市中京区御幸四条上ル

頻繁に訪れるというのは非常に難しいが、よい懐石料理のお店です。

先付<焼穴子、マスカット、白芋茎、糸瓜、胡麻酢>
 穴子は泉州産らしくて、毎日いいものが入ってくる。糸瓜にはなんだか懐かしさを感じたが、
 うちの母親が結構料理に使っていたとか。マスカットの使い方も面白い。
蒸物<甘鯛豊年蒸し、菊菜、銀杏、葛餡かけ>
 餅米で甘鯛が包まれているのですけど、それぞれが美味しいだけでなくて、
 お互いのバランスが絶妙、味だけでなく歯ごたえ舌触りも。さらに葛餡がからんできます。
刺身<ホタテ、鱧>  関西人が鱧を珍重する理由がようやく分かったような気になりました。
 骨の切り方も美しくて、表面の方から少し炙ってあったのでしょうか。
 梅肉もいいものでした。ホタテは北海道とか青森で食べるのが絶対美味しい
 と思い込んでいましたが、考えを変えつつあります。
煮物<豚肉>
 ラフテーが美味しいと思ったことはありましたが、懐石が角煮を扱うと驚くような味になります。

http://www.kinmata.com/





Le Clou(る・くる)
3 rue du Chaudron, Strasbourg, France

ストラスブールに住んでおられる方ならば、頻繁に訪れるのもさほど難しくありませんが、 日本からだとちょっと。誤解を恐れずに言えば、フランス・アルザスの庶民料理の店です。

ストラスブールで最もお勧めできるレストラン(Winstubを名のられています)のひとつだと
思っています。ベッコフやシュクールートも美味しいですけど、ポトフはいかがでしょうか。
驚いたことにこの店には日本語のメニューがありました(随分と教養のある方が訳されたみたいで、
ポトフが「西洋おでん」と書かれていました。ポトフとおでんを同質の材料からつくって
比較研究をしたこともあったので、この訳し方には脱帽)。ジャガイモ、人参、
どちらも日本のものとは感じが違いますけど、香ばしさもあっておいしいです。
大きな二切れの豚肉、ひとつでも十分に満足できそうなのですけど。私はこちらのレフォートと
呼ばれる薬味(西洋わさびにミルクが加えられているのだと思う)と一緒に頂くのが常です。
ツーンとくる独特の美味しさだけでなくて、量の多さがこの店の人気の理由になっているとか。
非常に洗練されたフランス・アルザスの庶民の料理を味わうならばここをお勧めします。

http://www.le-clou.com/