重油調査

大浦湾で生態系調査 〜重油汚染による海洋生物の影響〜
 この調査は、重油流出事故後の生態系にどのような影響があるかを調べるため、県が但馬自然史研究所に委託したもので、神戸大・内海域機能教育研究センターなどのメンバー合わせて14人が参加した。
 調査では、重油が漂着した磯に生育する海藻や貝などの分布状況を把握したうえで昨春、環境庁が同湾で行った調査データと照合、重油による生態系の変化などを解明する狙い。
 この日はまず、砂浜から海に向かって張り出したロープに沿いに、50センチ四方の方形枠を1-2メートルごとに設置。枠内に生育する海洋生物の種類や個体数、重量などをチェックした。調査では、カサガイ、フジツボ、イソギンチャクなどが確認されたが、今後は種類の変化や数の増減などを点検し、重油漂着による影響を分析する。

(平成9年4月2日神戸新聞より) 

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