公開臨海実習Cコース(平成30年度)


平成30年9月3~6日

平成30年度の公開臨海実習Cコースが行われました。当初予定されていた実習船深江丸による海洋実習は,台風21号通過に伴う荒天(警報発令)により中止となったため,調査実習船「おのころ」による海洋実習と,過去の深江丸研究航海で得られた測定データを用いた解析を行いました。実習では,採取したプランクトンと底泥中の珪藻の顕微鏡観察,海洋観測データの解析などを行いました。参加学生は4名(徳島大学,京都大学,長崎大学)でした。

 

大阪湾の成立や海洋環境について学びました。


【大阪湾の水環境についての講義】

調査実習船「おのころ」に乗船し,淡路市岩屋沖で,海色の記録,透明度や各種水質の計測,採泥,プランクトン採集を行いました。


【調査実習船「おのころ」】


【透明度板を用いた透明度の測定】


【採泥器を用いた海底の泥の採取】

岩屋沖で測定した各種水質計測データを解析し,結果をまとめました。


【海洋測定データの解析】

岩屋沖で採集したプランクトンを顕微鏡で観察,同定しました。


【プランクトンの観察】

台風通過による荒天により,実習船深江丸での実習が中止になったため,過去の深江丸研究航海で得られた測定データを用いて解析のシュミレーションを行いました。


【過去の海洋測定データに基づく解析】

堆積物に含まれる珪藻化石の分析と,珪藻化石を用いた古環境の復元について学びました。


【堆積物の珪藻分析についての講義】

岩屋港,大阪湾などで採取した堆積物に含まれる珪藻化石のプレパラートを作製し,顕微鏡で観察しました。


【珪藻化石プレパラート作製・観察】

解析した各種海洋観測データ,観察したプランクトン,珪藻化石のデータをまとめ,実習成果を発表しました。発表会後,教職員・学生とで発表内容や実習内容についてグループセッションを行いました。


【発表会の様子】

 

<文責:鈴木>