平成29年度大型藻類培養技術ワークショップ


平成30年2月19日-2月21日

参加者 6名

平成29年度の大型藻類培養技術ワークショップをマリンサイトで開催しました。今年度は国際コースとして開講し,英語で実施しました。日本,韓国,フィリピン,マレーシアの学生が参加しました。実習は2日目から始まり,マリンサイト前の浜(田ノ代海岸)で海藻を採集し,マリンサイトにて培養に用いる海藻の選抜・組織観察・標本作製を行いました。3日目は,神戸市六甲台地区の神戸大学理学部学舎に移動し,単藻培養株の単離,培養液の作製,培養株の維持・管理,凍結保存などの技術を学びました。参加学生は6名(Sungkyunkwan University,東京海洋大学,鹿児島大学,慶應義塾大学)でした。

 

マリンサイトの前の浜(田ノ代海岸)で褐藻カヤモノリ,セイヨウハバノリ,ワカメ,紅藻マクサ,オオバツノマタなどを採集しました。


【淡路島田ノ代海岸での海藻採集】

採集した海藻を同定し,押し葉標本を作製しました。


【海藻の同定作業】

海藻の成熟部位の横断切片を作製し,生殖器官を付けた部位を顕微鏡で観察しました。


【海藻の生殖器官の観察】

培養実験に用いるため,成熟した個体を選別しました。


【単離用の海藻の選抜】

アルコールランプを使ってパスツールピペットの先を細く伸ばし,単離作業で用いるキャピラリーピペットを作製しました。作製したキャピラリーピペットを用い,切り出した海藻組織片や遊走細胞の単離を行いました。


【キャピラリーピペットの作製】

培養液の作製,調整方法を学びました。


【培養液の作製】

海藻の培養株の凍結保存株の作製に関する注意や作製法を学びました。


【凍結保存の実施】


【参加者に配布した資料(凍結保存)】



<文責:鈴木>