食の安全科学技術演習開講および実施報告

神戸大学大学院農学研究科

食の安全・安心科学センター

Research Center for Food Safety and Security,
Graduate School of Agricultural Science,
Kobe University

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食の安全科学技術演習開講および実施報告

令和2年9月8日(火)~9月18日(金)
於:農林水産消費安全技術センター(FAMIC)神戸センター

本年度も本学農学部の3回生以上を対象とした「食の安全科学技術演習」が9月8日(火)~9月18日(金)の2週間(月~金の9日間)、神戸市ポートアイランドに所在する農林水産消費安全技術センター(FAMIC)神戸センターで行われ、生産環境工学コース1名、応用植物学コース1名、環境生物学コース2名の学生が履修しました。

第1日目午前中のオリエンテーションの後、延べ9日間の演習を行いました。

本演習を終えて、履修した学生さんの後輩へのメッセージは以下の通りです。

○どの分析法でも高い精度を維持するため様々な工夫がなされています。演習中にこの作業の精度は結果にそこまで大きく影響しないといったことも教えていただけるので精度を保つための考え方と同時に時間をかける必要がある部分にのみ時間をかけるという効率の考え方も学ぶことができます。
似た内容の実験を行ったことがある人はもちろんのこと全く違う分野の研究室に進む人でもこれらの考え方は生かすことができると思います。
むしろ短期間で他の分野の実践的な内容に触れることができるので視野を広げるためにも参加してみることをおすすめします。

○演習ごとに異なる課の分析法を学ぶことができました。講師の方が複数付いていたため分析の原理や手段を丁寧に教えていただいたほか、実験室内の機器についてや近い分野の近況、演習内容に入っていないことなどでも気軽に質問できる雰囲気で気になったことをすぐにすることができました。

○本演習は、10日間という、集中講義の中でも長い日数の実習であるのが特徴です。その分、2日ごとに新しい分析法が学べるので、その度に新鮮で発見があります。実験の待ち時間にも、FAMICの分析の現場に毎日立つ職員の方々のお話を聞くことができ、10日間退屈することが無くとても興味が広がります。FAMIC職員の方はとても親切で、分析法の手順や分析機器の解説、ひいてはふとした雑談の中で、遺伝子組換え食品や感染症に関する個人としての考えを伺くこともでき、科学を職業として扱う方の社会の見え方や視点を知ることができ、とても興味深かったです。自分の学科や配属研究室の分野を越えて、幅広く分析法を学ぶことができます。カリキュラムが綿密で、参加人数に対して分析実験に付き添って指導してくださる職員の方も人数がしっかりスタンバイしてくださっていて、非常に手厚い実習で満足度が高いです。

○大学とは違う、社会における検査機関としての実験作業が体験できます。普段触ることのない機械・器具を見せて頂けますし、実際に職員の方のお話も聞ける貴重な機会だったと思います。たとえ自分の専門分野とかぶるところがなかったとしても、見聞を広める意味で大変役に立っただろうと感じました。


 わずか9日間の短期ではありましたが、履修生にとって大変充実した演習となりました。また、本年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を図りながらの開講となり、FAMIC神戸センター職員の皆様にはたいへんお世話になりました。来年度以降も引き続き本演習は継続する予定です。
 本演習の企画・実施にあたりご尽力いただいたFAMIC神戸センターの職員の皆様に心より感謝いたします。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。