Space

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 宇宙を見るという場合、通常は夜空を見上げたり、望遠鏡を覗くことを思い浮かべるでしょうか。大気条件のよいところに巨大な望遠鏡を建設したり、宇宙に望遠鏡ごとを打ち上げるような研究も行われています。また、目に見える可視光線だけでなく、近赤外線や電波、X線やガンマー線領域での観察も行われています。しかし、宇宙から私たちの近くにまで飛んで来ているのは光だけではありません。高いエネルギーを持った陽子や重イオンも大気のすぐ外側までは大量に飛んで来ています。

 このような宇宙放射線の研究には既に長い歴史がありますが、特に、ウランを超えるような超重核宇宙線については多くの謎が残されています。私たちは、このような最も重たいイオンの電荷を分離して記録できる新しい固体飛跡検出器の研究・開発に取り組んでいます。