令和3年度(2021年度)公開臨海実習Aコース


令和3年(2021年)8月17–21日

参加者 5名(東北大学,東京農工大学,九州大学,岐阜聖徳学園大学,早稲田大学)

令和3年度(2021年度)の公開臨海実習Aコースが実施されました。実習では,スノーケリングによる海藻採集,海藻の押し葉標本作製,海藻の組織観察,ポリメラーゼ連鎖反応−制限酵素断片長多型(PCR-RFLP)法による緑藻アオサ類の同定,調査実習船を使っての海洋実習,プランクトンの観察などを行いました。

 

海藻の多様性,生態系における藻場の構成や役割などについて学びました。

海藻についての講義
【海藻についての講義(8月17日)】

緑藻アオサ類を対象として,PCR-RFLP法による種同定を実施しました。DNA抽出,PCR法による核リボソームRNA遺伝子のITS(Internal transcribed spacer)領域の増幅,電気泳動による増幅の確認,制限酵素処理と切断パターンの確認を行い,切断パターンの違いを基に,2種類のアオサを同定しました。

PCR-RFLP法の実験
【PCR-RFLP法の実験(8月18日)】

緑藻クロミル,褐藻ウミウチワのプレパラートを作製し,顕微鏡で体構造や生殖器官を観察しました。

海藻の組織観察
【海藻の組織観察(8月18日)】

マリンサイトの目の前に位置する田ノ代海岸でスノーケリングと海藻採集を行いました。

スノーケリングによる海藻採集
【スノーケリングによる海藻採集(8月19日)】

採集した海藻をソーティングし,押し葉標本を作製しました。

海藻のソーティング
【海藻のソーティング(8月19日)】

調査実習船「おのころ」に乗船し,淡路島翼港付近と神戸空港付近で海洋実習を行いました。実習では,多項目水質計を用いた塩濃度,溶存酸素,クロロフィル量,濁度,pH,電気伝導度などの各種水質項目の計測,プランクトンネットを用いたプランクトン採集を行いました。

調査実習船「おのころ」
【調査実習船「おのころ」】

多項目水質計を用いた海洋観測
【多項目水質計を用いた海洋観測(8月20日)】

プランクトンの採集
【プランクトンの採集(8月20日)】

採集したプランクトンを顕微鏡で観察,同定しました。

プランクトンの観察
【プランクトンの観察(8月20日)】


<文責:鈴木>