平成28年度大型藻類培養技術ワークショップ


平成29年2月27日-3月1日

平成28年度の大型藻類培養技術ワークショップをマリンサイトで開催しました。初日はマリンサイト前の浜(田ノ代海岸)で海藻を採集し, マリンサイトにて培養に用いる海藻の選抜・組織観察・標本作製を行い,2日目と3日目は,神戸市六甲台地区の神戸大学理学部学舎に移動し, 単藻培養株の単離,培養液の作製,培養株の維持・管理,凍結保存などの技術を学びました。参加学生は3名(鹿児島大学,神戸大学)でした。



【淡路島田ノ代海岸での海藻採集】

マリンサイトの前の浜(田ノ代海岸)で緑藻アオサ,褐藻カヤモノリ,セイヨウハバノリ,紅藻オオバツノマタなどを採集しました。




【培養実験に適した海藻の種類・成熟部位・単離方法の実演】

採集した海藻について,培養実験に適した海藻の選抜方法や,生殖細胞(遊走子,果胞子など)の形成部位の見分け方,単離方法や注意点などの説明を受けました。




【単離用の海藻の選抜】

培養実験に用いるため,成熟した個体の選別と,生殖器官を付けた部位の観察を行いました。選別した海藻は翌日の実験用に保存し,残りは押し葉標本としました。




【キャピラリーピペットの作製】

アルコールランプを使ってパスツールピペットの先を細く伸ばし,単離作業で用いるキャピラリーピペットを作製しました。単離に用いるのに丁度良い太さになるまで繰り返し練習しました。




【成熟部位の切り出し】

海藻から放出された生殖細胞の単離や,海藻の組織を切り出して培養する方法などを学びました。写真は,紅藻オオバツノマタの生殖器官を形成した部位を選んで切り出しているところです。




【凍結保存の実施】

海藻の培養株の凍結保存株の作製に関する注意や作製法を学びました。




【凍結保存したサンプルの解凍】

凍結保存していた海藻培養株を解凍する方法を学びました。

<文責:鈴木>