Intergenomics Seminarセミナーと勉強会

第23回 インターゲノミクスセミナー

講演タイトルと講演者

「栽培イネ誕生のきっかけになった遺伝子とは?」
石井 尊生氏(神戸大学大学院農学研究科)

世話人より

 第23回インターゲノミクスセミナーが、急遽平成25年3月18日(月)に開催されました。インターゲノミクスセミナーによく参加して下さる石井尊生先生を中心とした研究グループによる論文がNature Genetics誌に公表されたため、成果を御披露いただけることになりました。既に反響が大きく、朝日新聞や中日新聞、福井新聞などに掲載され、紙面のトップを飾ったものもありました。

 今回のNature Genetics誌に掲載されるまでの長い、長い経緯やご苦労が紹介されました。その後「栽培化研究は”心を豊かにする”」という先生の主張はとても印象的でした。先生は資金繰りに苦労されながらも、常識に囚われない研究の独自性と根幹となるイネの材料作りや、根気が不可欠なイネの調査、さらに研究者同士の繋がりの大切さを強調されていました。先生の研究室に所属した、もしくは現在所属する学生の支援も非常に大きかったようです。内田農学研究科長をはじめ分野外の教員と多くの学生が参加されていたので、丁寧でわかりやすい説明をされました。

 B101の部屋が満席になる盛況で、本セミナーのために京都や岡山から駆けつけた方もいました。先生は様々なエピソードも時折交え、セミナー中や質疑応答のときに大爆笑もあり、石井先生の人望がとても良く出たセミナーだったと思います。

 今回のような卓越した研究成果が神戸大学から発表された際は、その成果をインターゲノミクスセミナーで御披露できるように今後企画していきます。

(世話人:山崎将紀)