講義・セミナー

特別講義のお知らせ(理学研究科)

特別講義「生物学のすすめ」

日 時 : 2021年06月25日(金) 午後 1時20分〜
場 所 : オンライン
講 師 : 清水 祐一郎 博士(中外製薬株式会社・タンパク質科学研究部)
演 題 : とある研究者のキャリア:製薬会社の社員になるまでの紆余曲折とその後について

授業のテーマ

 研究者のキャリアとして、どのようなものを思い浮かべますか? 学生の皆さんにとっては、大学や研究機関で未知の事象を解明して新たな世界を切り開くといった基礎研究に従事することが一番身近でイメージしやすいかもしれません。一方で、企業で製品やサービスを通じて世の中に貢献することを目指して研究開発に携わったり、研究者としての経験やスキルを活用して様々なビジネスに関わったり、と研究者であっても多様なキャリアパスがあります。私は今、縁あって製薬会社で創薬研究に携わっていますが、アカデミアで研究をしていた当時(10~25年前)、多様なキャリアパスが存在していること自体は認識していたものの、アカデミア以外の研究に対する具体的なイメージがほとんどなく、非常に濃厚で充実した研究生活を送っていた一方で、色々な可能性を自ら除外していたのではないか、と思っています。そこで、本講義では、私自身がどういう紆余曲折を経て大学~大学院~ポスドク時代を過ごし、最終的に製薬会社の研究者となったのか、また製薬会社に入ってどのようなキャリアを築いてきたのか、について振り返りたいと思います。自慢できるような立派なキャリアではないので恥ずかしい限りですが、局面局面での想いや行動、それに伴う経験(うまくいったこと・うまくいかなかったこと)、出会い等を客観的に見返すことで、何が良かったのか、何が良くなかったのか、どういう可能性があったのか、等について考えてみたいと思います。これから研究者を目指す皆さん、これからキャリアを築いていく皆さんにとって、何らかのヒントになるようであれば、嬉しい限りです。

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