2020年6月4日（木）、インターゲノミクス（IG）研究会の立ち上げ・運営にご尽力いただいた宅見薫雄教授が52歳でご逝去されました。
ご専門は植物遺伝学で、春になると、「もうすぐコムギの花が始まるから始発で来ないと！」とワクワクされていた宅見先生ですが、細胞壁の有無に関わらず、様々な分野の研究にもアンテナを張り巡らしておられ、IGセミナー（とその後の懇親会）にはほぼ皆勤賞でした。セミナーや勉強会ではいつも鋭い「タクミ節」が飛び出し、質疑応答が活性化されました。
そんな宅見先生との思い出の場として、この度、宅見先生ゆかりの方々のご協力のもと、IG研究会のWeb siteにメモリアルページを開設することにしましたので、お立ち寄りいただけると幸いです。
2023年3月
宅見先生を偲んで
農学研究科長 土佐 幸雄
いつどんな時でもエネルギッシュで、さらなる向上を目指して全力で邁進していく、そんな宅見先生の姿が、昨日のことのようによみがえってきます。豊富な学識を持ち学問・研究が好きでたまらない、「学者」と呼ぶにふさわしい研究者でした。IG研究会が発足して2023年で17年になりますが、その間、様々な著名な研究者を招聘していくうちに、その名があちこちの大学に知れ渡り、いつしか「神戸大学のIG研究会に招待されるのはとても名誉なこと」と言われるまでのステータスを確立しました。これには、宅見先生のお力・御貢献がとても大きかったということをひしひしと感じています。今後さらに、この研究会を発展させていくことが、宅見先生への御恩返しであると思います。
