ホリデイ・トレッキング・クラブ
生命を育む土
クラブについて
 
      • *左の土壌断面の上部が「褐色〜黒色」に見えるのは土壌有機物のため。

土壌学とは。。。

土壌学とは,その文字通り「土」を研究する学問分野です。
土は地質(無機成分)の影響を強く受けたものですが,生命(微生物や植物,土壌動物など)の活動が関与し,育まれることではじめてできあがる造形物です。一般に,地質学は理学部に属しますが,土壌学は農学部に属している事に注目してください。生命の営みが無くては土は成り立たないのです。

神大土壌研の研究テーマ

  • -当研究室の特色は土壌有機物の研究です-

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  • 温暖化と気候変動と土壌 LinkIcon
  • 重金属・放射性元素による汚染と修復 LinkIcon
  • 土・水分析法の開発と物質循環 LinkIcon
  • 廃棄物循環型利用の開発 LinkIcon
  • 農産物や植生と土壌の関係 LinkIcon

 
*より学術的な内容については研究成果のページをご覧ください。

温暖化・気候変動と土壌
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*陸上生態系における炭素の循環

土壌は陸で最大の炭素貯蔵庫!

土壌には土壌有機物としての炭素(C)が,地上生物の3倍も蓄えられています。だから,温暖化や気候変動の原因となる大気中の炭酸ガス(CO2)濃度に多大な影響を与えます。
 
土壌中の炭素がどんな運命をたどるかということが,温暖化や気候変動と直接関わっているのです。人為(例えば土地利用の仕方:森林伐採や植林,農地開発など)や気候変動の影響で,土壌の有機物が分解や流出によって無くなるとその分の炭酸ガス濃度が増加し,温暖化がさらに促進されます(負のスパイラル現象)。

関連テーマ

  • 高緯度北極地域における土壌炭素の海洋流出に関する研究
  • 高標高チベット高原における土壌有機物の貯留機構に関する研究
  • 熱帯〜亜熱帯マングローブ林における土壌有機物の貯留機構
  • バイオチャー散布による森林土壌の影響評価
  • 水田の長期連用による土壌有機物の影響評価
  • 炭素貯留型有機資材の開発
重金属・放射性元素による汚染と修復
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*植物による汚染元素の除去

土壌汚染のメカニズムと修復技術を探る

重金属(ヒ素や鉛など)や放射性元素(プルトニウムやセシウムなど)による土壌汚染は我々の健康を脅かす脅威です。これらの汚染元素が土壌中に留まったり移動するメカニズム,リスク評価に関わる研究と,植物を利用した土壌からの汚染元素の除去について研究しています。
 

関連テーマ

  • 放射性同位体元素と土壌有機物の結合メカニズムに関する研究
  • 生物修復法(ファイト・イクストラクション)に関する研究
土水分析法の開発と物質循環
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*土から河川を経て有機物が鉄を海に運ぶ

土壌や河川水の有機物と元素の移動を探る

沿岸海洋の水産物(魚や貝など)は餌となる植物プランクトンの増減に左右されます。土壌から河川を伝って海に運ばれる養分元素は有機物(炭素)の移動と密接に関係しています。そこで,土壌や水に含まれる有機物の分析法を開発し,その一方で,有機物と鉄の結合メカニズムに関する研究を行っています。
 

関連テーマ

  • 特殊NMR法による土壌と河川の有機物解析法の開発
  • 樹脂による河川中有機物の分離濃縮法の開発
  • 異なる地域(スコットランド・ケベック・モンゴルなど)の土壌と河川の物質移動に関する研究
廃棄物の循環型利用
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*廃棄物の循環型利用

土壌や河川水の有機物と元素の移動を探る

沿岸海洋の水産物(魚や貝など)は餌となる植物プランクトンの増減に左右されます。土壌から河川を伝って海に運ばれる養分元素は有機物(炭素)の移動と密接に関係しています。そこで,土壌や水に含まれる有機物の分析法を開発し,その一方で,有機物と鉄の結合メカニズムに関する研究を行っています。
 

関連テーマ

  • 外来生物の堆肥化利用
  • 余剰汚泥と竹チップによる堆肥の有効性
  • 酒造工程における炭濾過廃材の再利用
農産物や植生と土壌
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*野焼きによる茅場維持

農産物や植生と土壌の関係を探る

その地域特有の農産物の生産は土壌の様々な特性によって左右されています。また,草原や森林の保全,緑化事業などは土壌の特性を理解した上で計画・管理しなければ持続できずに破綻します。ここではそうした土壌の特性を理解するための関する研究を行っています。
 

関連テーマ

  • 兵庫県特産あずきと土壌の関係
  • 兵庫県黒大豆と土壌の関係
  • 長野県カヤ場の維持再生と土壌の関係