【開催報告】共創の場形成支援プログラム・次世代キャリアシンポジウムを開催しました。
2026年7月3日(金)、神戸大学の百年記念館にて、「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」に参画する産官学の各機関と、次世代の研究を担う学生が一堂に会する交流シンポジウムが開催されました 。当日は企業の担当者や研究者、学生など総勢113名が来場し、組織や世代を超えた活発な対話の場が創出されました 。
冒頭の開会挨拶では、神戸大学の藤澤正人学長から本プログラムを通じて若い研究者や学生が自らのキャリアパスをデザインしていくことへの期待が述べられました。
また東京農工大学教授で共創の場形成支援プログラム未来共創分野のプログラムオフィサー(PO)を務める養王田正文氏からは、個性を活かしてとがった挑戦を続けてほしいという、次世代への温かい期待が述べられました 。
続いて、プロジェクトリーダー(PL)である神戸大学の杉本泰准教授より「Re:Paint Kobe環境未来都市構想」のビジョンが説明され、スクラップ・アンド・ビルドではなく既存インフラを賢く活用し、環境と調和した持続可能な未来都市を実現するためのナノコーティング技術の展望と、地域社会への貢献の道筋が示されました 。
続く講演セッションでは、まずNanoResonance株式会社の亀田孝裕CEOが登壇しました 。亀田氏は、杉本PLが研究開発を進めるナノ粒子を用いた新しい発色技術(ナノ粒子塗料)の事業化に向けた歩みを紹介するとともに、スタートアップという環境で主体的に挑戦することの意義を熱弁しました 。そして、未来を担う学生たちに向けて、失敗を恐れず前を向いてチャレンジしてほしいという激励のメッセージを送りました 。
次に、同志社女子大学の奥田紫乃教授が講演し、色彩が人の知覚や心理に与える影響についての研究成果を基に、色彩が人の生活をいかに豊かにするかについて分かりやすく解説されました 。
後半のパネルディスカッションでは、産官学の代表者と学生が登壇し、地域の未来や若い人材のキャリア形成について熱い議論が交わされました 。その中で、神戸大学 工学研究科 修士課程2年生 上林さんからは「将来のキャリアを形成するために、自ら挑戦し、自身の専門性をより高められるような充実した環境が地域にもほしい」という等身大の要望が語られました。
これに対し、神戸市経済観光局の瀬合達也局長からは、「大学が自治体や企業といっしょになって人を育て、プロジェクトを進めることこそがイノベーションの創出に必要であり、それこそが地域を活性化させるカギになる」との見解が示され、地域一体となった人材育成と共創の重要性が再確認されました。
このほか、企業による「技術・ビジョン」を紹介するライトニングピッチや、各ブースで企業・学生が自らの研究や技術を説明するポスター発表、交流会も行われ、学生にとってはキャリアを形成する上でのヒントを得る機会となり、また企業にとっては、新たな共同研究の可能性や人材ネットワークの構築に向けた有意義な時間となりました 。
本シンポジウムを契機として、地域・社会の課題解決に向けた新たな共創の輪がさらに広がっていくことが期待されます。
ご来場いただいた皆様に心より御礼申し上げます。