講義・セミナー
学術講演会のお知らせ
以下のセミナーを開催いたします。
日 時 : | 2023年07月28日(金) 午後 3時10分〜 |
場 所 : | 神戸大学・理学研究科Y棟 Y101教室 |
講 師 : | 大雲 剛志 博士(タカラバイオ株式会社・第2営業部) |
演 題 : | アカデミアでの活動と企業での活動 |
講演要旨
変化の量を調べることは我々の生命活動において非常に有益な情報を与えてくれます。例えば雲の量の変化を調べることで天気を予測でき、脈拍や血中成分の変化を調べることで健康の状態を知ることができます。大学では実習や研究活動として細胞内の様々な遺伝子の発現量を調べることが多いのではないでしょうか。遺伝子発現の変化を高感度に測定する方法としてリアルタイムPCR 法がありますが、昨今新型コロナウイルスの検査で使用されたことは記憶に新しいのではないでしょうか。リアルタイム PCR 法は、遺伝子発現解析の他に、ウイルスや病原菌の検出、遺伝子組み換え食品の検査、導入遺伝子のコピー数の解析、SNPs タイピングなど様々な用途に応用されています。同じ手法でも、アカデミアでは主に遺伝子発現解析に使用しており、一方で企業では多様なニーズに合わせて試薬やプロトコールを開発し製品化・販売することを目的に活動しています。
私は企業に就職してから多様な業務を経験し、現在は営業系部署に所属しておりますが、本講義ではアカデミアと企業のアプローチの違いや現在の活動、製品や技術などについてご紹介したいと思います。皆様の今後の活動にお役に立てれば、嬉しい限りです。