神戸大学環境学生調査隊とは、2012年6月に行われた環境報告書を読む会の参加者の中から立候補した学生3名による組織です。地球全体で持続可能な社会の構築が求められている現在、大学の社会的責任が問われており、大学が環境に与える影響を無視することは決してできません。そのためには大学と学生が共通の思いを持って環境活動に取り組む必要があります。これまで神戸大学には学生と教職員が一体となって環境活動に取り組める組織作りがなされていませんでした。全学的な環境活動推進のためには、大学における最大の構成員である学生の関与が不可欠であるとして他大学の状況調査や学生目線での神戸大学への提案を目的に昨年の10月に結成されました。神戸大学から活動費の援助を受け、神戸大学環境管理センターの支援のもと活動をしています。

　神戸大学の環境憲章における基本方針の１つには「環境意識の高い人材の育成と支援」というものがあります。環境憲章にもあるように環境活動を推進していくために最も重要なのは人の力です。教員の力、職員の力、そして学生の力を最大限に発揮して、環境活動に取り組むことで持続可能な社会の創造に寄与することができると考えています。またこの活動は神戸大学の環境活動推進のための端緒です。この活動を継続することで環境への意識を大学全体に広げ、「学生参加」ではなく「学生主体」で環境活動に取り組める大学に少しずつ変化させていきたいと考えています。