実験室や家へ持ち帰った海藻は,プラスチックバットなどの上で種類ごとに分けて,並べます(仕分けと呼んでます).この際,真水に入れてしまうと傷みやすいので,水を切った状態で行い,また海藻を長い間外に出していると乾いたり,暖まって傷んだりしますからなるべく手早くします. 標本に塩分が多いと,乾燥しにくかったり,一旦乾燥した後も空気中の水分を吸ったりしてかびたりすることが多いので,真水(水道水)で洗うか,少し浸けておきます(塩抜きと呼んでます).ただし,種類によると真水に入れるとすぐに傷んで色が変わったりするので注意が必要です. 次にバットなどに真水を張って,下敷きなどを台にして標本台紙(画用紙やケント紙など)の上に海藻をひろげます.多くの海藻はそのまま紙に付着してしまいますから,標本として見栄えの良いように形を整えます.また標本台紙の隅に採集した日,場所,採集した人の名前,海藻の名前(わかったら)等は紙を濡らす前に鉛筆で書いておきます.バットに斜めに立てかけた下敷きなどの上を海藻をおいた台紙ごとすべらせて引き上げると,うまくひろげられます.硬い海藻は塩抜きした後,直接標本台紙の上に置くこともあります. |
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