ヤナギモク(オオバモク) ヒバマタ目 ホンダワラ科 Sargassum ringgoldianum ssp. coreanum (J. Agardh) Yoshida |
|||
ヤナギモクは神戸周辺では淡路島中部以南でみられる多年生のホンダワラ類で,低潮線付近から水深数mの岩場に生育する.冬から春にかけては基部付近の,特徴的な大型の葉を持つ部分だけが見られるが,春から夏にかけて大きく伸長し,小さい葉と気胞を持つ部分が発達し,生殖器官を生ずる.大型のものは高さ2m程度に達する.雌雄異株.ヤナギモクはオオバモクの亜種として区別 されたもので,典型的なオオバモクが関東地方に分布するのに対し,西日本に分布し,生殖器床がより小さいという特徴がある. | |||
生態(水中)
下部の大型の葉は長円形から線形で縁辺に鋸状の突起(鋸歯)はなく,長さ20cmをこえるものもある.多年生であり,古いものでは長い茎状部を有する. | ||
さく葉標本