←遊走細胞が形成された細胞
↑放出後,空になった細胞
↓放出された遊走細胞
アオサ類,アオノリ類は同型の世代交代と呼ばれる,ほとんど同じ形状の胞子体(複相,"2n"の世代)と配偶体(単相,"n"の世代)が交代する生活史を示す.成熟すると,藻体の細胞の中に遊走子(無性で4本鞭毛)や配偶子(有性で2本鞭毛)と呼ばれる鞭毛をもった生殖細胞が作られ,海中を泳いだ後,新しい場所に付着して発芽し,新しい藻体に成長する.この際,生殖細胞は光の方向を検知して遊泳の方向を決める走光性という性質を持っている.アオサ類はちぎれた藻体から再生することで栄養的に繁殖することも多く,富栄養な内湾の砂浜などでは大量 に繁殖し,打ち上げられて環境問題の原因となることがある.この状態をプランクトンの大量 発生であるRed tide(赤潮)になぞらえてGreen tide と呼ぶこともある.

生態

藻体の成熟した部分は水中ではやや白っぽくみえる.

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