生産工学研究室

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研究室概要

 私たちが日ごろ手にしたり利用したりする製品(例えばスマートフォンやパソコン,自動車,航空機)の部品には,数多くの機械加工部品が使用されています.スマートフォンの筐体から航空機エンジンのタービンブレードに至るまで,これらはアルミニウム合金などの金属の塊から削り出して加工されています.一般的に,金属材料の製品を削り出して加工する場合,数値制御(NC:Numerical Control)工作機械と呼ばれる機械で加工します.最近では,樹脂材料だけでなく金属材料を積層して製品を造形する金属3Dプリンタも普及してきています.それ以外にも短パルスレーザを用いた難削材の超微細加工なども登場しています.また,ものづくりを取り巻く環境も急速に変化しています.わが国の製造業は少子高齢化による従事者の減少と熟練者の退職という問題に直面しています.一方で,大量生産大量消費の時代は終焉を迎え,世界では持続可能な開発目標(SDGs)が掲げられ,そこでは社会の多様なニーズにきめ細やかに対応可能なものづくりが求められています.ものづくりに従事する人的資源の減少と市場からのニーズの多様化に対応して,持続可能な社会や製造業を実現するためには,従来のような人に依存したやり方ではなく,デジタル技術を駆使した新しいものづくりの仕組みを構築する必要があります.
 神戸大学大学院工学研究科 生産工学研究室では,ものづくりの未来を見据えた総合的な研究活動を行い,その研究成果を社会に還元して,世界をリードする製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています.

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