研究活動詳細

KOBELSI特別ワークショップ&第1回KUEB Premier Seminarを開催しました。(2025/11/14)

KOBELSI参画教員

茶谷直人、新川拓哉、奥井剛

内容紹介

2025年11月14日(金)、神戸大学大学院人文学研究科の学生ホールにて「KOBELSI特別ワークショップ&第1回KUEB Premier Seminar」を開催しました。本セミナーでは、米国 Engineering Biology Research Consortium(EBRC) CEOの India Hook-Barnard博士をお招きし“Challenges and Prospects of Engineering Biology: Responsible Innovation and Global Collaboration”をテーマにご講演いただきました。

講演では、EBRCの概要と神戸大学との連携について紹介がありました。EBRC(https://ebrc.org/)は、米国NSFによる10年間の合成生物学研究プログラム「Synberc」の後継として設立された官民連携プラットフォームであり、4つの重点領域(ロードマップ策定、標準化、政策提言、教育活動)を通じて国際的なネットワークを構築しています。さらに、EBRCはOECDなどの国際機関とも協力し、健康・医療、食品・農業、気候・環境、エネルギー、バイオ製造といった応用分野を設定しています。政策提言では、米国政府に対しEngineering Biologyコミュニティの声を届ける役割を果たしていることも紹介されました。

神戸大学との連携については、米国NSFの Global Center for BioFoundry Applications(GCBA)を通じた共同活動が紹介されました。質疑応答では、ELSI(倫理的・法的・社会的課題)とRRI(責任ある研究・イノベーション)の違いや、米国におけるLCA(ライフサイクルアセスメント)の現状について活発な議論が行われました。

Hook-Barnard博士はEngineering Biology分野における国際的なキーパーソンであり、今回のセミナーは本学と当該研究コミュニティとの連携をさらに深化させる重要な機会となりました。

KOBELSI特別ワークショップ&第1回KUEB Premier Seminarを開催しました。(2025/11/14)

KOBELSI特別ワークショップ&第1回KUEB Premier Seminarを開催しました。(2025/11/14)