2024年1月19日 プレスリリース

ArCS II国際法制度課題から、「トルコの北極ガバナンスへの関与:その歴史と今後の展望」と題したファクトシートが発行されました。

ブリーフィングペーパー・シリーズ
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国際法制度課題がArCS IIにおける研究成果を広く社会に還元することを目的として発行している「ブリーフィングペーパー・シリーズ」(BPS)において、第9号「トルコの北極ガバナンスへの関与:その歴史と今後の展望」(ファクトシート)が発行されました。

この第9号は、トルコ共和国・アンカラ大学法学部のナッシ・サープ・エルグーヴェン助教と課題代表者の柴田教授との共著にて執筆されており、非北極圏国であるトルコが、北極科学と北極外交に積極的に関与するようになってきている現状を踏まえ、その歴史的背景、これまでの極域科学研究、そして北極評議会オブザーバー資格の取得を目指す背景などについて解説しています。またトルコは、北極に関する長期的な目標を掲げており、この過程において、スヴァ―ルバル条約への加盟は間違いなく重要な転換点となるとも指摘しており、興味深い洞察を含んでいます。是非、ご覧下さい。







著者紹介:

ナッシ・サープ・エルグーヴェン (Nasih Sarp ERGÜVEN)

トルコ共和国・アンカラ大学法学部国際法講座・助教。米国テュレーン大学ロースクール海事法研究所・客員研究員 (2023年10月〜2024年9月)。主な研究分野は海洋法、南極条約体制、極域国際法。  

柴田明穂 (しばた あきほ)

神戸大学・教授 (国際法 )、極域協力研究センター(PCRC)センター長、ArCS II国際法制度課題 課題研究代表。


<関連情報>
■ Nasih Sarp Ergüven, “Türkiye’s Engagement in the Arctic Governance: Its history and into the future”, PCRC Working Paper Series, No. 14 (January 2024):
 < https://www.research.kobe- u.ac.jp/gsics-pcrc/pdf/PCRCWPS/PCRC_14_Ergueven.pdf>
■ ArCS II国際法制度課題ブリーフィングペーパー・シリーズ
 < https://www.research.kobe-u.ac.jp/gsics-pcrc/ja/arctic/press_release/j_briefing_papers.html>