革新的疾患バイオマーカー開発講座
種目
公益財団法人 住友電工グループ 社会貢献基金 大学講座寄附研究担当者
バイオシグナル総合研究センター・教授 | 今石 浩正 (代表) |
客員教授 | 榊 利之 |
特命教授 | 生城 真一 |
共同研究協力者
医学部 肝胆膵外科・教授 | 福本 巧 |
医学部 肝胆膵外科・助教 | 田中 基文 |
概要
国内では年間37万人ががんで死亡し、経済損失の総額は約2兆8565円と試算されている。また、死亡者の半数は胃がんや膵がんなどの消化器がん が原因である。消化器がんではその解剖学的特異性から、特に肝転移の有無が進行度と治療選択に大きな影響を与える。しかし、肝転移の評価は画像診 断法のみが有効な手法となっており、画像診断できない微小転移を術前に診断することは困難である。そこで本講座では、肝臓への微小転移を診断可能 なP450肝転移評価酵素を用いた新たながんバイオマーカーを開発し、適切な治療選択を可能にすることでがん患者の予後の改善を目指す。また、本 講座では基礎研究と臨床研究の橋渡しが行える人材育成も積極的に推進する。期間 (年度):
平成30 〜34年度(令和4年度) 合計5年間関連サイト:
大学講座寄附 2017年度実績 新規採択課題について
http://www.sei-group-csr.or.jp/business/course/2017.html
食品の安全性評価用超高感度ナノセンサーの開発
種目
(独) 農業・食品産業技術総合研究機構 新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業研究担当者
自然科学系先端融合研究環遺伝子実験センター・教授 | 今石 浩正 (代表) |
(独)産業総合技術研究所・研究グループリーダー | 小島 正巳 (分担) |
日本マイクロバイオファーマ(株)・研究室長 | 有澤 章 (分担) |
概要
食品中に極微量残留する農薬、工業廃棄物および現在では毒性が予測できない食品 中の潜在的な危険性を持つ化学物質などに対する安全性への懸念が高まりつつある。 現在、食品安全性評価にはマウスやラットなどの実験用モデル生物などが多用されて いるが、これらモデル生物とヒトでは毒薬物に対する代謝活性能に大きな差があるこ とから、ヒトに対する高精度の食品安全性予測法が望まれている。 そこで本研究では、ヒトが食品中から体内に取り込んだ多様な化学物質を体内で代謝することにより、 本来毒性を持たない化学物質を毒性のある化学物質に変換する反応を触媒する際の主酵素であるチトクロームP450 (P450) に着目した。本研究では食品の安全性評価のために、遺伝子組換えにより大腸菌などの微生物に発現させたヒトP450酵素タンパク質を、微細加工を施したナノバイオセンサー へと結合させることを試みる。即ち、本ナノバイオセンサー上で食品中の化学物質とヒト薬物代謝酵素との反応を超高速、超高感度かつ超高精度に再現 させることが可能となり、食品中の化合物のヒトへの安全性予測が可能となる。 本研究で試作する食品の安全性評価用超高感度ナノセンサーを用いることにより、食品の安全性に対するリスク分析の超高速化・超高感度化や実験の精 度の飛躍的向上などが期待される。期間 (年度):
平成19 〜 23年度関連サイト:
「食品の安全性評価用超高感度ナノセンサーの開発」 研究概要http://brain.naro.affrc.go.jp/tokyo/marumoto/up/h19kadai/06ima.htm
平成19年度「新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業」 新規採択課題について
http://brain.naro.affrc.go.jp/tokyo/marumoto/up/kisokentop.htm