↑生殖器巣(実際には雌雄別々の生殖器巣にできる)

←造精器
←生卵器→
受精卵から発達した胚
精子
←卵
生殖器床↑
↑気胞

シダモク

ヒバマタ目 ホンダワラ科

Sargassum filicinum Harvey

シダモクはアカモクと非常によく似た外観を示し,生育する場所も似ているが,気胞の形態(球形または楕円形でアカモクより短い)と基本的に雌雄同株(雌雄の生殖器官が同じ個体にできる)である点で区別 されるが,アカモクとの雑種も存在すると考えられその区別 が困難な場合も多い.成熟期間は春から初夏だが,アカモクよりやや遅いとされている.また,近年瀬戸内海沿岸域などでシダモクがアカモクより増加しているとの報告もある.

ホンダワラ類の生活史は世代交代はなく,肉眼的な複相 (2n) の世代に卵と精子が形成され,放出後受精し,直接もとの肉眼的な藻体に発達する.これはもともとは異型の世代交代であったものが,配偶体の世代が極端に退化し,独立した世代として発達しなくなったものと考えられている.

生態

さく葉標本

シダモクの生活史

次のページへ

前のページへ

褐藻分類表へ

神戸の海藻トップへ