ヒラワツナギソウ

マサゴシバリ目 ワツナギソウ科

Champia bifida Okamura

ヒラワツナギソウは春から初夏にかけ,漸深帯上部から水深数mの岩上に生育する.神戸周辺では淡路島の中部以南で観察される.藻体は平たい線状で,先端で細くなり,表面 に節のような模様がある.ふつう高さ5cm位で,2-3回比較的規則的に羽状に分枝し,枝の付け根は細くなることが多い.藻体は紅色または暗紅色だが,水中では青や緑などさまざまな色の干渉色を示し,よく目立つとともに美しい海藻である.手触りは柔らかく,やや粘質で採集後かなり傷みやすい.

生態(水中)

水中ではさまざまな色に光って見え,遠くからでも目につくが,空中にとり出すとこの様な色は失われる.これは細胞壁が層状の構造を持っていて光を干渉させるためと考えられる.

さく葉標本

生標本

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