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高等学術研究院教員紹介

教員詳細

堀江 好文HORIE Yoshifumi
内海域環境教育研究センター 准教授
堀江 好文

研究内容

化学物質は、食品や化粧品、農薬、医薬品などあらゆる所で使用されており、人類の生活に必要不可欠です。しかし、その反面で化学物質の流出汚染による自然環境や生態系の破壊をもたらしてきたのも事実です。化学物質の有害性評価は、経済協力開発機構(OECD)や国際標準化機構(ISO)などで国際的に同意された標準試験法に基づいて行われています。国際標準試験法は化学物質の経済安全保障を支える重要な役割を担っており、化学産業の発展と共に標準試験法も発展(開発)していく必要があります。

そこで私は、「環境汚染物質が魚類に与える影響の解明」と「新たな標準試験法の開発研究」を進めています。
最近では、「魚が食べたくなるマイクロプラスチックは何色か?~体外に排出されるまでの時間~」や「遺伝子組換えメダカを用いた内分泌かく乱物質のスクリーニング試験法の開発」などの研究を実施しました。

今後の抱負

「富栄養化による赤潮の発生」や「環境汚染物質の使用による海洋汚染」、「マイクロプラスチック汚染」など、海洋汚染は最も深刻な環境問題の1つとなっています。将来の豊かな沿岸域環境や自然生態系を守るためには、多様な人間活動が自然環境に与える影響を明らかにすることが重要であると考えています。
そこで、海に開かれた総合大学である神戸大学の特色や強みを活かして、様々な海洋環境汚染問題を解決できる研究者を目指しています。

科学技術の発展が加速している現代においては、私が大学院生の時と比べても研究速度が飛躍的に上がっています。
そこで今後、国内外の研究機関との共同研究をさらに加速させ、特に海外の研究者と積極的に交流・共同研究を進めることで研究者としての国際競争力をより一層向上させたいと考えています。

研究略歴

2022年10月
神戸大学内海域環境教育研究センター 准教授
2022年10月
神戸大学高等学術研究院 卓越准教授
2021年4月
神戸大学内海域環境教育研究センター(海事科学研究科 兼任)  助教
2017年4月
秋田県立大学生物資源科学部 助教(生物環境科学科)
2015年12月
国立環境研究所環境リスク・健康研究センター 特別研究員
2015年4月
静岡県立大学食品栄養環境科学研究院 客員共同研究員

受賞・著書・論文・研究費等