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高等学術研究院教員紹介

教員詳細

原田 和弘HARADA Kazuhiro
人間発達環境学研究科 教授
原田 和弘

研究内容

運動は、健康のための大切な習慣の1つです。また、運動習慣の大切さは、すでに多くの人々が知っています。しかし、「継続は力なり」とは言いますが、運動は、日記や英会話、早寝早起きなどとともに、つい「三日坊主」になりがちな行動の代表格です。なぜ多くの人は運動の習慣化に挫折してしまうのでしょうか?どうしたら、運動習慣を保てるようになるのでしょうか?私は、主に高齢者を対象に、このような疑問に応えることを目指した研究を行っています。これまでの研究で、高齢者の運動習慣の形成は、本人の気持ちや努力だけでなく、周りの環境や友人・家族の行動や支援、昔の思い出など、様々な要因が複雑に関与していることを明らかにしてきました。並行して、高齢者の運動習慣の形成を促すための支援教材を開発し、その効果検証と支援教材の改良を進めています。

今後の抱負

これまでは、主に、からだの健康への寄与を念頭において運動習慣に関する研究を行ってきましたが、今後は、もっと視野を広げ、ウェルビーイングへの寄与を念頭においた研究を行っていく予定です。ウェルビーイングの定義は定まっていませんが、ウェルビーイングの構成要素の中には、からだの健康だけでなく、こころの健康や社会関係も含まれることが一般的です。一方、からだの健康と比較すると、運動習慣とこころの健康や社会関係については、まだ分かっていないことが多いです。こころの健康や社会関係をより良い状態に導くには、どのような運動習慣を形成することが望ましいのでしょうか?また、運動習慣の形成を通じて、からだの健康、こころの健康、社会関係の3つの要素を同時に高めることはできるのでしょうか?今後の研究を通じて、このような疑問に応えていきたいと考えています。

研究略歴

2023年7月
神戸大学大学院人間発達環境学研究科 教授
2023年7月
神戸大学高等学術研究院 卓越教授
2018年4月
神戸大学大学院人間発達環境学研究科 准教授
2016年3月
神戸大学大学院人間発達環境学研究科 特命助教
2013年4月
国立長寿医療研究センター 特任研究員
2011年4月
日本学術振興会 特別研究員PD
2011年3月
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科 博士後期課程 修了 (スポーツ科学)

受賞・著書・論文・研究費等