勉強会活動
概要
HyTecではIGAS-HyTec(アイガス・ハイテック)と通称する勉強会を主宰し、産官学の有志とともに水素・未来エネルギー技術の社会実装によるカーボンニュートラル社会実現への貢献を目指す活動を展開しています。
IGAS-HyTecとはIndustry-Government-Academia Collaboration Study Group of HyTecの略称で、和文では「水素・未来エネルギー技術勉強会」としています。
その前身は2021年度に神戸大学の有志が参集して発足させた「水素技術勉強会~再エネ高度利活用を目指して~」です。2022年度には学外からも多数の会員を迎え、産官学の連携と共創を目指して活動して参りましたが、HyTecの発足を機にIGAS-HyTecと改称し、2024年度から新たなスタートを切ったものです。
本勉強会の活動主旨にご賛同いただける産官学の有志の方々の入会を歓迎いたします。
勉強会活動の趣旨
本勉強会は、前身の水素技術勉強会から一貫して、水素技術等によって再エネの高度利活用を目指すことを活動の主旨としています。
カーボンニュートラル(CN)実現は今日の最重要課題の一つです。言うまでもなく化石燃料消費の実質ゼロを目指した徹底削減が必要です。しかし併せて十分な量の再生可能エネルギー(再エネ)を安定供給する技術が重要です。本勉強会は水素技術等の未来エネルギー技術によってCN社会構築へ貢献することを目指します。
化石燃料に替わるクリーンエネルギーとして最も期待されるのは、太陽光、風力などの再生可能エネルギー(再エネ)です。しかし再エネには時間的変動が大きい、需要地から遠隔等の弱点もあります。再エネの安定供給を実現し、CN社会の全エネルギー需要を賄うためには、解決すべき多くの課題があります。
例えば水素は、それ自体がクリーンであることに加え、再エネの多くの課題の克服に有効です。水素エネルギー技術をはじめとする種々のエネルギー技術の研究開発と社会実装が重要です。このような技術を総称して「未来エネルギー技術」と呼ぶことといたしました。未来エネルギー技術の活用によってクリーンエネルギーの安定供給と高度利活用を図り、化石燃料依存からの脱却によりCN社会実現へ貢献することが本会の目標です。

勉強会の活動
本会では大別して次の二つの方向から活動を進めます。
●まず産官学の会員による情報および意見交換、相互啓発を通じ、未来エネルギー技術に対する社会ニーズの検討を、出来るだけ広い視点で進めます。
●併せて未来エネルギー技術に関する研究開発、製品化、事業化、市場育成に資するプロジェクト創成の可能性については、少しずつ焦点を絞りながら具体的な検討を目指します。
具体的には以下にA、B、Cで示すような活動を展開いたします。
[A]公開勉強会
水素・未来エネルギー技術に関する社会ニーズ、プロジェクト化の可能性の検討には出来るだけ広い視点での情報収集、意見交換、認識共有が重要です。このため非会員も参加可能なオープンシンポジウム(1回/年)を年度末に開催し、活動成果の広報、外部講師の招待講演などを行います。
この他にも他機関との共催、あるいは後援による行事なども公開勉強会として開催します。
[B]定例勉強会
会員のみが参加可能な勉強会を年数回程度、出来るだけ定期的に開催します。
産官学会員及び本学HyTecからの講演等による情報共有、意見交換等を通じ、水素・未来エネルギー技術に関する社会ニーズ、プロジェクト創成の可能性について検討、認識共有を図ります。
[C]テーマ別勉強会
定例勉強会における検討等を通じて抽出された有望テーマについて、比較的少人数の会員をメンバーとして社会ニーズやプロジェクトの可能性について、テーマ毎に深掘りするための勉強会を開催します。
採り上げるテーマ及び参加メンバーは会員からの提案、要望などに基づき本会にて設定します。
開催は不定期となります。
また各テーマの採択テーマ名、参加メンバー、活動成果等の開示可否、及び新規メンバーの参加の可否などは、原則として既参加のメンバー会員と協議する方針です。

勉強会の会員
本会の活動主旨に賛同し共に活動を希望する個人または団体であれば本会に入会可能です。記入例を参考に入会申込書をE-mail等にて本会にお送りください。
会員は、運営の便宜上から右図のように区分します。

団体正会員
水素技術等の未来エネルギー技術の活用を目指す企業や研究機関等の団体を想定しています。
個人正会員
個人として(不特定複数の団体の構成員として等のケースも含め)、団体正会員と同様の活動を目指す方等を想定しています。
団体オブザーバ会員
例えば官公庁や自治体あるいは公益団体等のように、民間企業や研究機関等による水素エネルギー技術等の未来エネルギー技術の活用を目指す活動を支援する立場の団体を想定しています。
個人オブザーバ会員
自らが水素技術等の未来エネルギー技術の活用を目指すのではなく、その意義について理解を深め、応援活動に取り組むことを希望する、例えば下記①、②のような個人を想定しています。
①保有する知見等に基づき有識者等の視点から、水素技術等の未来エネルギー技術の活用の意義や可能性等について発信
②一般市民の視点等から水素技術等の未来エネルギー技術の活用の意義や可能性等について発信し、正しい社会受容性の向上に貢献
□ 会員区分については入会申込者の要望等を踏まえ、本会にて設定します。
□ 現在のところ会費は無料ですが、行事によっては実費のご負担をお願いします。