*シオミドロに関してはこちらのページもご覧ください(藻の語り シオミドロの章

シオミドロ

シオミドロ目 シオミドロ科

Ectocarpus siliculosus (Dillwyn) Lyngbye

シオミドロは外観上は黄褐色の細い毛のようにみえ,潮間帯中部から漸深帯の岩の上や他の海藻類の上に生育する.肉眼で近縁のタワラガタシオミドロ類などと区別 するのは困難であり,また時に付着珪藻類の群体と見まがうこともあるため,同定には顕微鏡による観察が不可欠である.藻体は枝分かれした単列の糸状で,葉緑体はふつう細長くのび,リボン状をしている.成熟すると複子嚢,単子嚢とよばれる生殖器官を生じる.

生標本

複子嚢をつけた藻体

放出された遊泳細胞

タワラガタシオミドロ類

シオミドロ目 シオミドロ科

Hincksia sp.

タワラガタシオミドロ類は外観上シオミドロとよく似ており肉眼での区別 は難しい.藻体は単列の枝分かれした糸状で,単子嚢,複子嚢などの生殖器官の形もシオミドロと似ているが,葉緑体が円盤状である点で区別 される.葉緑体にはピレノイドとよばれる突起状の構造が見られる.

成熟藻体顕微鏡像

栄養細胞と単子嚢

単子嚢及び複子嚢

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