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生物発光について

基質合成

 研究を進める上で必要になる分子は我々で化学合成します。下図は名古屋大学の後藤・岸らにより確立された確実に化合物を調製できる合成経路であり、ベンゼン環を持つ化合物を3種類縮合することでセレンテラジン類を合成します。

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 構成要素の1つであるケトアルデヒドの合成経路を下図に示します。蒸留や結晶化ですべての中間体と最終化合物が精製できる優れた手法です。

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 この工程を短くしようと挑戦してきましたが、化学反応の副産物が生成してしまうためにカラムクロマトグラフィーによる精製が必要になりました。副産物の生成を抑え反応収率を高めるグリーンケミストリーの概念に基づいた化学合成法について、今後も検討していきたいと考えています。