大学院において当研究室での研究を希望する方へ

ナノ構造エレクトロニクス研究室では、大学院生の研究として、学生の興味・関心に応じ、ナノ構造素子(電子デバイス、光デバイス、各種センサー等)のシミュレーションによる特性予測・素子設計、量子力学的効果を積極的に利用した新しいタイプの素子考案とシミュレーション、量子コンピュータのための量子ビット素子のシミュレーション等を軸とし、これらに付随する形での、材料物性理論、量子輸送理論、GUIアプリケーション開発、機械学習等データ科学を援用した予測・分析、量子コンピュータのための量子アルゴリズムなど、様々な形で研究を展開して頂く事が出来ます(これらの方向での研究指導が可能です)。大学院で当ナノ構造エレクトロニクス研究室での研究を希望する方は、まず以下をご覧下さい。

神戸大学大学院工学研究科博士課程前期課程において当ナノ構造エレクトロニクス研究室での研究を希望する方には、神戸大学内部の学生(研究室内、研究室外共)、外部の方問わず、遅くとも5月中までには研究室の教員を(メールでアポイントメントを取った上で)訪問し、ご自身のこれまでの興味・関心を踏まえ、当研究室でどのような研究をしたいと思っているか、熱意を持ってお話し頂く事をお願いしています。

上記で、「ご自身のこれまでの興味・関心」とは、大学に入学してからの3年間、具体的に特にどのような事に興味を持って勉強し、自分なりに調べ、という事を実践してきたか、についてです。大学院に進学しようとする人は、それまでの大学生活の中で、自身の知的好奇心を育み、それを種として主体的に学ぶという事を実践してきている事が求められますので、それをお聞かせ頂く事をお願いしています。大学院生として求められる研究は大変にハードですので、自分自身で育んできた興味関心を軸に研究する、という姿勢がなければ、2年間研究を続けていく事は、控えめに言っても難しいものになります。

大学院への進学は、卒業研究の延長線上に存在しているものではなく、それは、一旦大学は卒業したという区切りを付けた上で、更に自分のしたい研究をするために、そしてそれによって自己を磨くために、更なる意欲を持って入学する、という事です。そのような研究意欲を持って進学する事で初めて意義のある2年間となり、大学院卒として社会から期待されるような人材になるべく自己を成長させる事が出来ます。大学院入試は、自分が大学院に進学すべきかどうかを大学に判断して貰うための場ではなく、大学院で研究したいと本気で考えている人が、それに必要な準備が出来ているかを問われる場です。大学院進学を漠然と検討している方がいるとしたら、安易な気持ちで大学院受験を検討したり進学を希望する研究室を決めたりする事の無いよう、まずは、自分が本当に何をしたいのかを自問自答するところから始めて下さい。

問い合わせ先:神戸大学ナノ構造エレクトロニクス研究室 相馬