研究内容
研究の興味
地球の表面は、大陸と海洋でおおわれています。その海洋底では、固体地球内部の大循環を担う海洋リソスフェアが作られ、さまざまな現象を引き起こしています。私たちは、地球物理学的な観測事実にもとづいて、海洋底から固体地球のダイナミクスを理解することを目的とし、惑星地球を特徴づけている海洋リソスフェアの活動(形成、変遷、沈み込み)を中心に研究しています。そのために、観測機器の開発、研究観測船などを利用した観測、解析手法の開発、データ解析を一貫して行っています。
主な研究テーマ
- 海底拡大系(上部マントルの流動から海洋リソスフェア・地殻形成、海底熱水循環系まで)のダイナミクス
- 海底下の水循環(固体地球内の水循環とそれに関わるダイナミクス)の研究
- 地震学的・測地学的手法による地震・スロー地震・諸現象の研究
- 海底地震計観測データを用いた地震活動・地球内部構造の研究
- 地震学的手法を用いた太平洋下のマントル構造の解明、海底地殻変動に関する現象の検出
- 地震学的手法を用いた海底地殻変動に関する現象(海底火山活動等も含む)の検出
研究の第一歩は、フィールドにでかけ、観測を行うことから始まります。観測は、海洋底に設置した電位差磁力計、地震計等の機器や調査研究船、陸上のGPSなどにより行います。これらのデータはコンピュータにより解析し、その結果は地球科学的な解釈により地球の未知な部分を明らかにします。