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褐藻 Brown algae

ウミウチワ(アミジグサ目,アミジグサ科)

学名:Padina arborescens Holmes
生育地:潮間帯下部から潮下帯上部の岩上。
淡路島での採集地点:田ノ代海岸,大磯,佐野,江崎,江井,由良,津井,木場,阿万
生育時期:1年を通してみられる。
特徴:藻体は扇状に広がり,生長すると縦に避け,複数の裂片となる。高さ10-20 cm。体の縁辺部に生長点細胞が並び,縁辺部は生長点細胞を内側に巻き込んでいる。体は皮層と内層から成る。皮層は1層の細胞層から成り,内層は複数の細胞層から成る。皮層と内層を合わせて,8層以上の細胞層から成り,縁辺近くを除き,通常10層を超える。

ウミウチワ Padina arborescens

【洲本市由良;2018年6月14日(写真:鈴木雅大)】

ウミウチワ Padina arborescens

【洲本市由良;2023年6月4日(写真:鈴木雅大)】

体は扇状に広がり,生長すると縦に裂け,複数の裂片となる。

ウミウチワ Padina arborescens

【洲本市由良;2023年6月4日(写真:鈴木雅大)】

体の縁辺部は,内側に巻き込んでいる。

ウミウチワ Padina arborescens

【体の先端部の縦断面(写真:上井進也)】

体の縁辺部に生長点細胞を持ち,縁辺部は生長点細胞を内側に巻き込んでいる。

ウミウチワ Padina arborescens

【体の横断面(写真:鈴木雅大)】

体は皮層と内層から成る。皮層は1層の細胞層から成り,内層は複数の細胞層から成る。皮層と内層を合わせて,通常10層を超える。


参考文献
川井浩史 著.2001. 神戸の海藻~神戸・淡路地域の海藻~.神戸市体育協会.
牛原康博 著.2008. 淡路島の海藻.自費出版.