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褐藻 Brown algae

セイヨウハバノリ(広義シオミドロ目,カヤモノリ科)

学名:Petalonia fascia (O.F. Müller) Kuntze
生育地:潮間帯中部から下部の岩上。
淡路島での採集地点:田ノ代海岸,大磯,佐野,江崎,江井,由良,津井,阿万
生育時期:晩冬から春。
特徴:藻体は膜質,笹の葉形。高さ10-20 cm。横断面において,皮層と髄層から成り,髄層は通常大形の細胞から成り,糸状の細胞を持たない。

セイヨウハバノリ Petalonia fascia

【淡路市岩屋田ノ代海岸;2023年3月9日(写真:鈴木雅大)】

晩冬から春にかけて潮間帯の岩上に生育する。

セイヨウハバノリ Petalonia fascia

【淡路市岩屋港;2022年1月17日(写真:鈴木雅大)】

藻体は膜状,笹の葉形。成熟すると体の表面に生殖器官(複子嚢)を形成し,生殖器官を形成した部位は色が濃いが,遊泳細胞を放出された部分の色は薄くなる。

セイヨウハバノリの横断面

【体の横断面(写真:鈴木雅大)】

藻体は皮層と髄層から成り,髄層は大形の細胞から成る。しばしば小形の細胞が混じるが,糸状の細胞は生じない。


参考文献
川井浩史 著.2001. 神戸の海藻~神戸・淡路地域の海藻~.神戸市体育協会.
牛原康博 著.2008. 淡路島の海藻.自費出版.