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褐藻 Brown algae

タマハハキモク(ヒバマタ目,ホンダワラ科)

学名:Sargassum muticum (Yendo) Fensholt
生育地:潮下帯上部の岩上。
淡路島での採集地点:田ノ代海岸,大磯,佐野,江崎,江井,由良,津井,阿万。
生育時期:1年を通して見られる。夏から秋にかけては,藻体の上部は枯れてなくなり,付着器と茎のみとなるが,翌春には再び枝が伸長する。
特徴:付着器は小さい盤状で,付着器から短い茎が立ち上がり,茎の頂端から複数の主枝を生じる。葉は細いへら形または披針形,縁辺は滑らかか,わずかに鋸歯を生じる。若い個体や体下部の葉は大きく,体上部の葉は小さい。気胞は球形から楕円形。高さは1-2 m。大きい個体では3 m近くなる。

タマハハキモク Sargassum muticum

タマハハキモク Sargassum muticum

【(写真:上井進也)】

潮下帯の岩上に生育する。

タマハハキモク Sargassum muticum

【洲本市由良;2023年2月22日(写真:鈴木雅大)】

タマハハキモク Sargassum muticum

【付着器と体下部の葉(写真:鈴木雅大)】

付着器は小さい盤状。体下部の葉は幅が広い。

タマハハキモク Sargassum muticum

【体上部の葉と気胞(写真:鈴木雅大)】

体上部の葉は小さい。気胞は球形から楕円形。


参考文献
川井浩史 著.2001. 神戸の海藻~神戸・淡路地域の海藻~.神戸市体育協会.
牛原康博 著.2008. 淡路島の海藻.自費出版.