ロゴ

紅藻 Red algae

ワツナギソウ(マサゴシバリ目,ワツナギソウ科)

学名:Champia parvula (C. Agardh) Harvey
生育地:潮間帯下部から潮下帯上部の岩上。
淡路島での採集地点:田ノ代海岸,大磯,江崎,江井,由良,阿万,津井
生育時期:冬季から夏季。
特徴:藻体は互いに絡み合い,塊状になって生育する。柔らかくて粘質に富む。枝は円柱形,隔壁で仕切られており,隔壁のある部分が輪状に見える。叉状に分枝し,体の上部では小枝を輪生または不規則に生じる。形態の変異が激しく,枝が反曲するものや,鉤状の枝を生じるものがある。高さ10 cmに達するが,淡路島のものは3-5 cm位のものが多い。

ワツナギソウ Champia parvula

【洲本市由良;2015年5月7日(写真:鈴木雅大)】

ワツナギソウ Champia parvula

ワツナギソウ Champia parvula

【淡路市江崎;2021年5月26日(写真:鈴木雅大)】

藻体は互いに絡み合い,塊状になって生育する。枝は円柱形,隔壁で仕切られており,隔壁のある部分が輪状に見える。


ワツナギソウ Champia parvula

【洲本市由良;2023年2月22日(写真:鈴木雅大)】

枝の先端部に鉤状に曲がった枝を生じることがある。


参考文献
川井浩史 著.2001. 神戸の海藻~神戸・淡路地域の海藻~.神戸市体育協会.
牛原康博 著.2008. 淡路島の海藻.自費出版.