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紅藻 Red algae

フクロフノリ(スギノリ目,フノリ科)

学名:Gloiopeltis furcata (Postels & Ruprecht) J. Agardh
生育地:潮間帯上部から中部の岩上。
淡路島での採集地点:田ノ代海岸,大磯,佐野,江崎,江井,由良,阿万,津井。
生育時期:冬季から春季。
特徴:冬から春にかけて,潮間帯の岩上に密生し,しばしば大きな群落を形成する。体は円柱形で,不規則に叉状分枝し,体の上部では,枝の基部がくびれることが多い。体先端部や生長部を除き,中空となり,干出すると大きく膨れることが多い。高さ5-10 cm。

フクロフノリ Gloiopeltis furcata

フクロフノリ Gloiopeltis furcata

【洲本市由良;2016年3月10日(写真:鈴木雅大)】

潮間帯の岩上に密生し,しばしば大きな群落を形成する。生育範囲が広く,潮間帯上部に生育することが多いが,中部から下部にかけてみられることもある。

フクロフノリ Gloiopeltis furcata

フクロフノリ Gloiopeltis furcata

【淡路市大磯;2018年5月29日(写真:鈴木雅大)】

藻体は円柱形で,不規則に叉状分枝する。体の上部では,枝の基部がくびれることが多い。

フクロフノリ Gloiopeltis furcata

フクロフノリ Gloiopeltis furcata

【淡路市岩屋田ノ代海岸;2015年4月22日(写真:鈴木雅大)】

藻体は先端付近を除き,中空となり,干出すると枝が膨らむことが多い。


参考文献
川井浩史 著.2001. 神戸の海藻~神戸・淡路地域の海藻~.神戸市体育協会.
牛原康博 著.2008. 淡路島の海藻.自費出版.