食の安全科学技術演習について
農学部応用動物学コースおよび応用生命化学コースでは食品衛生課程を履修し、定められた科目を修得することによって、食品衛生管理者および食品衛生監視員の資格を得ることができます。本演習は、上記資格をさらに補強しようとする者や同等の知識・技術を習得しようとする者を対象とし、食品中の危害物質検出、同定する実践的レベルの手法やシステムを体得することを目的とするもので、独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)との連携協定のもと、同神戸センターにて履修者を受け入れ、平成22年から開講しています。平成22年度からの履修状況や履修者の感想は以下の通りです(令和3年度はCOVID-19のため開講しませんでした)。
本演習に興味のある方は、関連科目:食の安全科学実践検査学についてもぜひご覧ください。
令和6年度
開講期間:9月9日(月)~9月13日(金)の5日間
履修者:応用生命化学コース4名
履修者の感想:
〇最初は実験のレベルについていけるか不安だったが、講師の方がとても丁寧に説明してくださり、質問もしやすく、本当にこの授業を受けてよかったと思う。また、この実習を通して実験操作に対する自信もついた。ガスクロマトグラフィーや液体クロマトグラフィー、PCRなど、普段の学生実験ではTAさんや先生がやってくださるのであまり理解できていなかったが、この実習で実際に自分で操作をしたことで理解が深まった。
〇受講生が5人で少人数制なので、基礎から丁寧に手取り足取り教えてくださいました。また、実際にその課で働いている職員の方に直接話を聞けて、距離も近く質問もしやすい雰囲気だったので、FAMICや研究内容に興味が少しでもある方は受講をおすすめします。
実習で使用する機会やソフトは一人ずつ実際に触らせて貰えます。また、実際に使用するGCの機械を分解して、その仕組みを説明してくださいました。大学には無い高価な設備が充実しているため、それらに興味があり実際に体験してみたい方には受講をおすすめします。
実験の合間に、実際に現場で働いている人から、FAMICのリクルート情報はもちろん、FAMIC以外の理系分野の就職や進学についても、利点や欠点を教えて貰えたので役に立ちました。
〇この演習では学生実験とは異なり少人数のため、全員が同じペースで実験を進めることができるため実験が苦手な人でも焦ることなくついていくことができ、また実験の原理、操作、注意すべき点について詳細に説明していただけるため、器具の持ち方や実験操作のよりよい方法を知ることができ、目的を理解して実験を進めることができます。また、FAMICで実際に行われているお仕事を体験させていただくことで、分析を主とするところではどのような仕事を行っているのか、FAMICはどのような場所なのか、働いている人の雰囲気などを知ることができるため、分析に興味がある人や実際に働いている環境や人を見てみたい人にとてもおすすめです。
〇FAMICで実施されている分析業務を実際に経験することが出来ます。学生実験ではできないような本格的な実験内容を体験することができ、非常に良い経験になると思います。演習中は講師の方々が丁寧に指導してくださるので安心して実験が行えます。少人数での演習のため、学生一人一人に対して手厚いサポートをしてくださる点が最大のメリットだと感じました。分からない部分や不安な点があればすぐに質問ができ、非常に充実した環境での演習です。また、FAMICで行われる仕事についても施設見学等を通じて説明してくださいます。今学校で学んでいることが社会でどのような役割を果たしているのかを実感でき、将来の就職について考えるきっかけになりました。実際に働く方々から生の声をきくことができる非常に貴重な機会です。演習は食の安全科学実践検査学で学ぶ内容との関連が深いため、この授業の内容をしっかりと理解しておくのが良いと思います。
令和5年度
開講期間:8月28日(月)~9月1日(金)の5日間
履修者:応用動物学コース1名、応用生命化学コース1名、応用機能生物学コース3名
履修者の感想:
〇技術系公務員の仕事の一端を垣間見ることができます。その方面に興味のある方には特におすすめできる演習だと思います。
〇大変有意義な演習だと思います。各分析について講師の方から大変丁寧な説明をしていただき、座学では学べないような目の前で分析機器をみて実際に触って測定を体験できるので、貴重な経験ができると思います。また、実習内容だけでなく、FAMICでの仕事内容なども詳しく聞くことができるので、公務員などに興味のある人にもおすすめできる演習だったと思います。
〇自分が学生実験で行っていることが実際に、社会でどのような形で活用されているかを体験することができて良い経験になると思います。インターンと似たようなものなので、進路選択にも役立つと思います。
〇この演習では、普段の学校の講義で行うことのない分析方法であったり、様々な分析機器の紹介をしていただけます。学生実験では実際にどのような形で行なっている実験が社会に役立っているのかというのがイメージしにくいとは思いますが、そのイメージが演習を通して沸くと思います。
また、自身が学んでいる専門分野とは異なる内容の分野を学習する機会でもあるので受講前では知識がなく不安な部分がある方も職員の方々が一から丁寧に実験手順、分析の原理を教えてくださるのでどのコースの方でも安心して実験を行えると思います。
最終日にはFAMICで働いてる方々と意見交流する機会が設けられ実際にどのような職務を行っているか、なぜ志望したかなど様々なお話を聞けるので将来公務員として働きたいと考えている方にお勧めの講義となっています。また公務員として働くことを現時点では考えていない方も就活の話をしていただいたりするので受講すべきだと思います。
〇本演習を履修して本当に貴重な体験が出来ました。講義で説明を受けた内容の分析を実際に行い、学校では扱えない分析機器に触れることで学生実験や研究室へ還元することが出来るだけでなく、少人数での演習であるため他の人の技術を盗んだり、コミュニケーションを取って仲を深めたりすることも可能です。また、私は就職先を民間企業に絞って考えていましたが、国家公務員の仕事を肌で感じられたことで将来の選択肢の幅を広げるキッカケとなりました。一種のインターンシップとしての役割もあり、かつ単位の取得も可能な、デメリットがほとんど無い本当に貴重な演習だと思いますので、是非履修していただきたいです。
令和4年度
開講期間:9月8日(火)~9月18日(金)の2週間(月~金の9日間)
履修者:応用生命化学コース2名
履修者の感想:
○この研修は様々な実験法、研究法、分析機器について実践的に学べることはもちろんですが、普段大学で勉強していること・自分たちが学生実験で行っていることが実際に社会のためにどのように利用されているのかを知ることのできる貴重な体験です。また、講師の先生方から就職の話などもいろいろ聞くことができますし、最終日の意見交換会ではFAMICに入って間もない研究者の方とぶっちゃけた話などができたのも楽しかったです。貴重な経験になることは間違いないと思うのでぜひ受講してみてください。
○夏休みが2週間ほど潰れるが、エントリーシートも採用面接もない、単位が貰える「インターン」擬きと思えば、結構割が良い。機器分析の原理を予め理解しておくために、バイオサイエンス研究法(時間割コード1A702)を履修しておくのがオススメ。講師陣にFAMICについて諸々聞けたことが一番大きな成果であった。
令和2年度
開講期間:9月8日(火)~9月18日(金)の2週間(月~金の9日間)
履修者:生産環境工学コース1名、応用植物学コース1名、環境生物学コース2名
履修者の感想:
○どの分析法でも高い精度を維持するため様々な工夫がなされています。演習中にこの作業の精度は結果にそこまで大きく影響しないといったことも教えていただけるので精度を保つための考え方と同時に時間をかける必要がある部分にのみ時間をかけるという効率の考え方も学ぶことができます。
似た内容の実験を行ったことがある人はもちろんのこと全く違う分野の研究室に進む人でもこれらの考え方は生かすことができると思います。
むしろ短期間で他の分野の実践的な内容に触れることができるので視野を広げるためにも参加してみることをおすすめします。
○演習ごとに異なる課の分析法を学ぶことができました。講師の方が複数付いていたため分析の原理や手段を丁寧に教えていただいたほか、実験室内の機器についてや近い分野の近況、演習内容に入っていないことなどでも気軽に質問できる雰囲気で気になったことをすぐにすることができました。
○本演習は、10日間という、集中講義の中でも長い日数の実習であるのが特徴です。その分、2日ごとに新しい分析法が学べるので、その度に新鮮で発見があります。実験の待ち時間にも、FAMICの分析の現場に毎日立つ職員の方々のお話を聞くことができ、10日間退屈することが無くとても興味が広がります。FAMIC職員の方はとても親切で、分析法の手順や分析機器の解説、ひいてはふとした雑談の中で、遺伝子組換え食品や感染症に関する個人としての考えを伺くこともでき、科学を職業として扱う方の社会の見え方や視点を知ることができ、とても興味深かったです。自分の学科や配属研究室の分野を越えて、幅広く分析法を学ぶことができます。カリキュラムが綿密で、参加人数に対して分析実験に付き添って指導してくださる職員の方も人数がしっかりスタンバイしてくださっていて、非常に手厚い実習で満足度が高いです。
○大学とは違う、社会における検査機関としての実験作業が体験できます。普段触ることのない機械・器具を見せて頂けますし、実際に職員の方のお話も聞ける貴重な機会だったと思います。たとえ自分の専門分野とかぶるところがなかったとしても、見聞を広める意味で大変役に立っただろうと感じました。
令和元年度
開講期間:8月20日(月)~8月30日(金)の2週間(月~金の9日間)
履修者:生命機能科学専攻1名、食料環境経済学コース1名、生産環境工学コース3名
履修者の感想:
○講師の方々が非常にわかりやすく説明してくださるため、専門ではない学生でも理解し、興味を持ちながら履修できる授業だと思いました。講師の方々もフランクに話してくださるため、質問も自由にしやすい環境です。
通常では見ること、触ることができないめずらしい機械を使った様々な実験を行うことができるため、こういった施設に入っての演習は貴重な経験となると思います。
○本演習では、大学の学生実験では扱わないような機器を見せていただいたり、実際に使わせていただいたりします。また、勤務されている方からは、FAMICの詳しい業務内容や専門的な講義だけでなく、なぜFAMICを志望されたのか、といった質問に対してもお話を伺うことができます。
大学で受ける座学とはまた違った講義を受ける良い機会ですので、本演習履修をお勧めします。
○本演習では食品や肥料の分析に関わる様々な実験操作を学ぶことが出来ます。研究室や学生実験だけでは習得することが出来ない実験操作も学ぶことが出来るのが特徴です。また実際にFAMICという職場で分析を行うため、大学で行う実験とは違った感覚で行うことが出来ます。今後、分析機関や食品・肥料メーカーの品質管理等の業務に携わりたいと考えている学生は是非とも履修することをお勧めします。
○分析方法や原理について知識が全然ない、普段実験をすることがほとんどないという人でも、職員の方々が一から丁寧に手順を教えて下さり、原理等も説明して下さるので、少しでも興味がある、という方は履修してみるといいと思います。大学にはない機械を実際に見たり使用したりできるので、非常に貴重な経験になります。また、FAMICの職員の方々からは、分析についてのお話だけでなく普段の業務についてのお話や実際の経験談など、様々なお話を聞くことができます。分析だけでなくFAMICの雰囲気などもっと知ってみたい、と思う方にもおすすめです。
○授業で行うの実験では扱うことのないような器具や装置を使うことができます。中には家が建てられるくらい高額な機器もあります。なかなか体験できないようなことがこの授業で体験することができるので、ぜひ履修をしてください!
運が良ければ、チキチキこの一口に命を懸けろ賞金10万円争奪!ききアイスクリーム!ができるとかできないとか・・・。
平成30年度
開講期間:9月3日(月)~9月13日(金)の2週間(月~金の9日間)
履修者:環境生物学コース1名、応用動物学コース3名、応用植物学コース1名、応用生命化学コース2名
履修者の感想:
○今回の演習で、自コースの実験で扱ったことのない液クロ、ガスクロなどの機器を、実際に扱ったり原理を詳しく教えてもらうことができました。
演習中も、少人数ということもあり質問が常にしやすい雰囲気でした。
演習内容は誰にでもわかりやすいように詳しく教えてもらえるので、少しでも興味がある人なら受けていいと思います。ただ、単位のためだけに履修しようと考えている人は履修を控えた方がいいです。単位目当てで取っていると態度に出ていて、FAMICの方が気分を害された経験があったようです。
また、公務員を目指している方や考えている方も、就職について色々質問できるので履修をおすすめします。
○演習では、大学の研究室にはないような機器を使用して分析ができるのでよい経験ができ、また講師の方とお話ししたり実験室の雰囲気を実際に見て、FAMICでの業務のイメージがわくので、就職先として考える際の参考になる。私は4回生で参加したが、私の研究室では扱っていない物質の抽出法なども知ることができてよかった。若手の方との交流では、FAMICに入ってよかったことや国家公務員としての実情を聞けるのでとても参考になった。座学だけでは知ることができなかったであろう就職先としてのFAMICを体験できるので、演習を履修することは大変有意義であると思う。
○大学にはないような機器もあり、それらを実際に使った分析をするので、とても良い経験になると思います。初めて行う操作も多いですが、講師の方が優しく教えてくださいますし、分からないことがあればその場で質問することができてその質問に丁寧に答えてくださるので、きちんと理解しながら分析を行うことができます。また、職員の方がセンターのことや仕事の内容についてのお話をしてくださり、就職について考えるきっかけにもなると思います。大学での研究などにも役立つと思うので、少しでも興味があればぜひ履修してほしいです。
○夏休みの2週間授業があるということで、この授業をとるか迷っていました。しかし、以前から食品分析や食品の安全について興味があったため、受講することにしました。今まで大学の講義で座学として勉強していたことを実際に行えたとても貴重な経験となりました。原理の理解が曖昧だった機械について一から詳しく教えていただいたり、疑問があるととても丁寧に納得がいくまで教えていただきました。学生実験で学んだことが生かせることもあり、また学生実験で分からなかった疑問を解消することができたり、とても充実した日々を過ごしました。履修して得することばかりであり、少しでも履修しようと思っている人は履修することを薦めます。
○1クォーターでの食の安全実習検査学での内容が、今回の夏休みでの安全科学技術演習での内容の説明となるので、原理や検査方法をよく理解することが必要だと思います。
○食品や分析機器を使った演習に興味がある方は履修をおすすめする。
○大学にはない分析機器がたくさん扱える貴重な体験であることはもちろんですが、FAMICの職員の方と少人数でお話しできるため、実際に働いている人にその現場で話が聞ける滅多にないチャンスだと思います。今までFAMICという言葉を聞いたことがなかったのですが、今回の演習を受けFAMICを就職希望先の1つとして考えようと思うほど、この演習は有意義であったと感じ、またそこで働く人の声を生で聞けるため本当に演習を受けて良かったと思います。また演習では時間に余裕があり、各分析機器や分析方法を専門の方がわかりやすく説明してくださったため、疑問点がすぐに質問でき、解決できたため勉強になりました。分析に関することだけでなく、ピペットの操作方法やコンタミネーションの危険ポイントなど、普段の実験にも役立つ知識や情報を享受できたため、今後の実験に生かしていくことができると思います。
少なくとも私は、今演習を履修して本当に良かったと感じています。
平成29年度
開講期間:8月21日(月)~8月31日(金)の2週間(月~金の9日間)
履修者:生産環境工学コース3名、応用生命化学コース2名
履修者の感想:
○本研修では、様々な分析に関わる実験を行うことができます。その中で、大学内で行う学生実験と大きく違うなと感じたことは、実験の目的がより明確である点と、実験結果の分析まで詳しく解説してもらえる点です。学生実験では、何のための実験なのか漠然としていたり、結果の解析は「考察」としてすべて自分で行わないといけなかったりということがありますが、本研修ではそういった部分も詳しく教えていただけます。少人数制ということもあり、分からないところは気軽に講師の方に質問できます。そのため、学生実験では物足りない、より深く実験内容や操作について理解を深めたいと考えている方にはとてもおすすめの研修です。
○今回の演習は様々な分析方法を学んだり、実験器具に触れることができたりと貴重な体験をすることができます。そのため、少しでも興味があるのならば参加してみることをお勧めします。
○九日間の集中講義ということで少し長く感じるかもしれないが、普段は体験できない実験にかかわれることは本当に良い機会であり、朝実験が始まるとすぐに夕方になってしまうくらい時間が短く感じた。また、少人数制であるので、わからないことや疑問点等をすぐに講師に聞くことができ、協力しつつかつ、自分のペースで学べたこともよかった。また、センターの方々は本当にやさしく丁寧に接してくださるので、化学や生物の知識があまりなくて不安だという方にもおすすめできる集中講義だと感じる。
説明を受けながら自分で操作するので、座学では学べない多くのことを学ぶことができた。
○この研修では、一つひとつの機械の仕組みや、操作方法を丁寧に教えて下さったり、休憩時間に業務のことや、その他いろいろな話を聞くことができました。操作を行う目的がはっきりしているため、理解をより深めることができます。普段使うことのできない実際の検査を行っている機械を触らせてもらえるだけでなく、少人数で行うため、受動的にならず、その場で疑問に思ったことをすぐ質問し、納得するまで説明してもらうことができました。研修で行った内容は、学生実験で行った内容もありましたが、同じ手法でも異なる器具や機械を用いて行う方法などを知ることができました。他に、FAMICで働いている人との交流もあり、業務の話や、公務員試験の話なども聞くことができます。この研修を受けて、将来の道が広がったと思います。公務員を目指している人や、実験の理解を深めたいと思っている人は、おすすめだと思います。夏休みの2週間が埋まってしまいますが、行って良かったと思える研修でした。
○本演習は、時間があり興味があるのならぜひ履修するべきであると思う。大学の学生実験では行ったことのない多くの実験を経験することができるからである。また、これは食工だけかもしれないが、教科書では見たことがあるが使ったことがない実験器具を実際に扱うことができるのでとても勉強になると思う。細かい作業などが多く、神経を使うので少し大変であるが様々な実験を行うことができ、丁寧に指導していただけるので実験が好きな人ならば楽しく、とても充実した9日間を過ごすことができると思う。
平成28年度
開講期間:8月22日(月)~9月2日(金)の2週間(月~金の10日間)
履修者:生産環境工学コース1名、応用動物学コース4名、応用生命化学コース1名、応用植物学コース1名
履修者の感想:
・大学では、グループで1つのサンプル等なかなか自分1人の実験をすることは難しいと思いますが、この実習では、ほとんどが1人1サンプル使って実験ができます。分析方法や機器の使い方も職員の方がわかりやすく教えてくださるため、大学の講義で聞いただけの技術を、身をもって体験することができます。また、ピペットマンなどの基本操作を上達させることもできました。
公務員の方の仕事や普段の生活などの詳しいことをお聞きすることができるので、公務員を進路の選択肢に入れている人は参加すると視野が広がるいい経験になると思います。また、食品に関するお仕事に興味がある方は是非参加してほしいです。夏の暑い時期、二週間通うのは確かに大変ですが、履修して後悔はしないと思います。
・この授業をより理解しやすくするために、食の安全科学技術検査学を予め受けておく方が良いと思います。
・FAMICのスタッフの方全員優しく教えてくださり,普段できない経験ができると思うので,日程が合う方は是非履修することをお勧めします.また,若手交流会で国家公務員についての話などがきけるので,就職について考えるきっかけにもなります.
・3回生や院に進む人にはぜひ一度行ってみて欲しい。
自分のやっている研究のスキルや、理系職の具体像がみえて進路を考える上での貴重な材料になることは間違いないからです。・この演習は履修することを強くおすすめします。貴重な夏休みのうちの2週間も集中講義に割かれることに履修の抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、かなり貴重な経験ができますし、実験のスキルアップをするのにはもってこいの演習だと思います。普段の学生実験では物足りないなと感じている方や、将来は食品系の就職を考えている方、単純に食品に興味がある方は受講して後悔するってことは絶対にありえないと思います。また、私はこの演習を受講して将来の進路の選択肢が増えました。というのも、職員の方からの就職に関する生の声を聞かせていただけて今後の進路を考えるうえでとても参考になりました。自分の進路に漠然とした不安を感じている方もぜひこの演習を受講してみてほしいと思います。
・バイオシステム工学プログラムの生徒は学生実験等では決して触れることのないような貴重な機器にたくさん触れることが出来るいい機会なので履修することを勧めます。
・分析系の研究室に配属された生徒も現在の実績もあり信頼されている分析の方法はどのようなものなのかを知るいい機会だと思う。・実験好きな人はめちゃめちゃ楽しいと思う。
・「食の安全科学技術演習」では、普段学校で行っている学生実験では体験できないような貴重な経験ができると共に、将来選択の視野も確実に広がるのではないかと思います。私たちの生活において身近な存在である食品の検査を体験させて頂いたことで、食品表示の真正性がいかにして保たれているのかということを実感することができました。また、使用機器や分析方法についてなるほどと思う点や、多くの発見がありました。実際にFAMICで働いていらっしゃる方々から直接お話しを伺うことのできる機会は滅多にないですし、貴重な体験だと思うので、履修の際には、たくさん質問して吸収することができるのではないかと思います。
平成27年度
開講期間:8月24日(月)~9月4日(金)の2週間(月~金の10日間)
履修者:応用動物学コース8名、応用生命化学コース3名
(合計11名が農場から食卓までの分析コースと食品表示真正性分析コースの2コースのいずれかを選択)
履修者の感想:
・大学の授業では知識を増やすこと、経験を増やすことを目的として対象の幅が広い(広く浅い)実験をメインとしてしていますが、この実習ではFAMICが普段行っている特定の物質に焦点を絞った検査などの(狭く深い)実験を体験することができました。そのため大学の授業で既に行った事のある実験手法でも、捉え方が異なるため新たに学ぶことが多くありました。
また、FAMICが行う業務によって自分たちの普段の食品が管理され、安全性が保たれていることがよくわかりました。
将来公務員を考えている人はそういう話も聞けるので貴重な体験になると思います。
・2015年度、食の安全科学技術講習を受けて講義内容に関する知識だけでない、多くのことを学び感じることができた。教えてくださった先生方は我々生徒にも分かるよう実習内容を丁寧に説明してくださり、充分内容を学習して取り組むことができた。また、様々な実験器具の操作手法や大型の分析機械の仕組みなどの知識に加え、実際の研究機関という職場の雰囲気を感じることができ、将来の就職について具体的なイメージを掴むことができたのは大きな収穫だった。夏休みを利用して貴重な体験を得ることができたとおもう。
・私はこのポートアイランドで行われる演習を履修したのは二つの理由があります.まず一つ目は,編入してきて単位を一つでも多く取りたかったためです.二つ目は実際の職場で貴重な経験ができるからです.動機としては二つ目の方が大きく,実習後も普段授業では扱えない機器や薬品を扱い,さらに委託された検査の一連のフローなど10日間の実習でしっかり掴むことができます.以上からこの実習を履修するポイントとして,学校の実験では重要な箇所を主に扱いますが,10日間という長い期間で,最初から最後まで詳細に実習することができます.普段味わうことのできない非日常的な実習を楽しんでください.
私が10日間実習を経験して感じたことは,もっと質問をすれば良かったと感じています.タイトなスケジュールの日もありますが,ゆったりとした日もあります.そんな日には,せっかく実習に来た訳ですから,関心を深めるためにもっと自分から積極的に質問したり聞いたりしましょう.
・この演習で私が1番良かったと思うことは、この演習が学校ではなく企業で行われている点です。内容は、FAMICで行われている検査の一部を体験させていただくというもので、今までは漠然と食品メーカーや検査業務に関心を持っていただけで実際の業務のことはほとんど知らなかったのですが、検査業務を企業の方に2週間もの期間直接教えていただけるという普通のインターンなどではできないような貴重な体験ができ、具体的なイメージをつかむことができました。夏休みが2週間埋まることにはなりますが、本当に貴重な機会だと思うので、履修して後悔することはないと思います。
・10日間という長期間に及ぶ実習のため、履修するか迷う方もいると思いますが迷ったなら履修するべきだと思います。3回生の夏休みという時点では研究室配属もまだで、ほとんど専門的なことはしていないでしょう。ここfamicでは研究室にすらないような高価な機器も扱うことができ、少人数で行うため時間をかけてしっかりと理解しながら作業を行えます。また、本当の職場でもあるため将来の就職に際しての参考になると思います。インターンに行くのはちょっと、という方もいいかもしれません。個人的にはとても貴重な経験になったと思います。
・10日間の演習で、なかなか見ることが出来ない、私たちの食の安全がどのように守られているかを見て、体験することができました。大学の学生実験で行うような内容に加え、学生実験では体験できないような実験もさせていただき、良い経験になりました。
職場の雰囲気が体験できたことも良かったです。
・本実習は、少ない人数で時間をかけて実験を行なうものであり、時間数に対する実験の内容面でいうと、多々不満を漏らす人もいるかもしれない。ただ、少人数制なのは魅力的であり、集中して実験に取り組むことができる。内容も実際FAMICの方が普段取り組んでいることをやらせてもらえたこともあり、実践的であったのではないかと思う。実験を行なうことにプラスして、職業体験的な一面も体験することができて満足している。
時間帯も10:00-16:00と家からFAMICまで遠いよという人でも、朝はゆっくり起きることができ、夜もゆっくり寝ることが出来る為、立地面で悩んでしまうという人にもおすすめする。ご飯を食べる場所については、FAMICから徒歩10分圏内にコンビニとフードコートがあるため大丈夫である。
比較的長い夏休みを有益に使いたい、FAMICという企業がどんなことをしているのか細かく見てみたい、研究の基礎を身につけたいという方はぜひ、この実習を履修することをおすすめする。
・食品関係の仕事に興味があったのでこの演習の存在を知った時にぜひ参加したいと思い履修しました。しかし大学の講義ではあまり食品についてやっていなかったので実習に参加してもついていけるだろうかと少し心配していました。また実験器具の扱いに慣れていないうえに自分自身がそれほど器用ではないので不安もありました。けれども担当の職員の方が分かりやすく丁寧に教えてくださるので、何の心配もせずに実習を受けることができました。
少人数制のためマンツーマンと言ってもいいくらいの状況下で実験ができたことが一番良かったです。また大学の講義では何となくでしか理解できなかったことを理解することができ、講義内容の復習をすることもできたのでとても有意義な実習でした。
夏休みに10日間も実習を受けるなんて長いと思われるかもしれません。ですが職場の雰囲気がよく優しくて面白い職員の方々といた10日間はあっという間でした。将来や大学での今後の実験においてこの実習はとても役に立つと思います。少しでも興味のある方は履修してほしいと思います。
・将来は食に関する仕事に就きたいと思っているので、この演習に参加しました。
演習では身近な食品を用いて、その表示が間 違っていないか分析を行いました。分析の際にはこれまで見た事のないようないろんな機械を触らせていただきました。機械を使うときは実際に機械を見ながら 説明していただいたので、とても理解しやすかったです。また、大学の実験でも使用しているピペットマンなどの基本器具の正しい使い方を再確認できたのも良 かったです。きれいな分析結果が出ると感動しました。
FAMICの職員の方々はみんな優しく、分析の際はなぜこの操作をするのかなど丁寧に説明してくださいました。
今回の演習で初めてFAMICの存在を知りましたが、将来の事を考える良いきっかけになりました。
・普段の学生実験で行っている内容や実験操作が社会に出てどの程度役に立つのだろうかと疑問に思い、腕試しのつもりで履修しました。さまざまな分析を体験させていただきましたが、学生実験で使用している器具や機械が多く、いつもは何気なく行っている操作もその原理や注意すべき点などを教えていただいて勉強になりました。また、若手職員との意見交換では就職活動の流れや仕事の内容、職場の雰囲気などを知ることができて、社会に出て働くということに対する漠然とした疑問や不安も軽減しました。進路について悩んでいる人、実験操作に自信がない人は特に履修する価値があると思います。
平成26年度
開講期間:8月25日(月)~9月5日(金)の2週間(月~金の10日間)
履修者:応用動物学コース5名、応用生命化学コース8名
(合計13名が農場から食卓までの分析コースと食品表示真正性分析コースの2コースのいずれかを選択)
履修者の感想:
・この演習では、これまでの学生実験で経験したことのある分析方法でも、いつもとは少し違った器具や様々な機械を使って分析できます。分析方法や機器の説明も詳しくしていただけるので、大学で得た知識を再確認し、さらに詳しい知識や正確な値を出すための細かな技術や工夫を学ぶことができます。また分析機関の実際に仕事をしているところへ見学に行くことは滅多にない機会なので、研究職に就いたらどのような環境でどのように勤めることになるのかを実際に見て、話を聞いて、知ることができます。私はこの演習で実験技術を学んだり高価な機器を扱わせていただいたりしただけでなく、社会に出てシビアな世界で分析に取り組んでいる方々から実験に対する心構えも学ぶことができ、とても刺激を受けました。2週間の演習は長いと感じるかもしれませんが、得られるものはそれ以上の価値があると思います。ぜひこの演習を受けてみてください。
・今回私がこの演習を受講したのは、理系の学部を卒業された方がどのように働いているのかを見てみたいと思ったからでした。なぜ見てみたかったのかというと、理系の学部に所属しているものの、仕事はルーチンワークみたいなものであまり面白くないのではないかという先入観を持ってしまっていたためです。でも、この演習を受けてみると、その先入観は払拭されました。同じような実験でも、一つ一つ微妙に違ったり、新しい発見があったり、そしてそれがちゃんと社会に役立っていることを間近で見ることができ、本当に新しいことをたくさん知ることができた2週間でした。また、大学ではお目にかかれないような実験器具もたくさんあり、使い方も丁寧に教えてくださったおかげで、使い方もマスターすることができました。本当に有意義な二週間だったので、是非受講をおすすめしたいです。
・この実習は独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)というところにご協力いただいて食の安全を守る分析技術について実験を通して学ぶことができる実習です。FAMICは食品の成分表示が正しいかどうか検査したり、飼料や肥料の成分が適正であるかどうか評価したりする独立行政法人です。FAMIC神戸センターはポートアイランドにあり、実習生は二週間そこで様々な機器を使って実際の分析の一部を体験します。
この実習で得られることは4つあります。まず、大学にはない貴重な機器を用いて実験できることです。FAMICは複雑な分析機器を多く所有しており、これらを用いる体験は通常の授業では得られません。また、実際に行われる分析業務と同じ操作を体験できるため、食の安全が守られている現場を深く知ることができます。神戸大学出身の先輩もいらっしゃるため、FAMICのような公務員試験を介した就職活動について貴重なお話を聞くことができます。
以上から、この実習は公務員を目指している人や食の安全に興味のある人だけでなく、全て農学部生に有用なものだと言えます。皆さん是非履修してください。
・私がこの研修に参加した理由は、食の安全がどのように検査されているのか、その現場を見てみたいということでした。その現場を見られただけでなく、実際に体験することができました。そこで、印象的だったのは、学生実験で行っているような実験操作が、職場でも用いられているということでした。これまで、今自分がしている実験と将来の仕事をつなげて考えることができなかったのですが、この研修を通して、将来の仕事のイメージが持て、自分自身のスキルを上げたいという、これからの実験や研究に対するモチベーションが上がりました。インターンシップは数多くありますが、理系の仕事を体験できるものは少ないので、公務員に全く興味がなくても、参加する価値は十分にあると思います。
また、講師の方々との距離が非常に近く、いろいろな話をすることができました。このことも非常によい経験となりました。
2週間、ポートアイランドまで通うのは、少し大変でしたが、この演習を履修してよかったと思っています。
なので、履修するかどうか考えているのであれば、是非履修してほしいと思います。
・この研修で行う操作のうち幾つかは、応用生命化学の皆さんなら学生実験で行う事が出来ます。しかし、それが仕事として行われている現場を見ることが出来るのは新鮮で刺激的でした。また、ホールピペットで溶液を吸い上げて押し出すだけの操作でも、大学で使うゴム球の他、レバーを上下に動かすもの、鉄砲のような形で2つの引き金が付いているものなど、様々なものが登場します。かと思えば「ただの醤油だから口でやっといて」なんてこともあります。面白いです。毎回わくわくしてました。
講師の皆さんも気さくで話しやすく、神戸大学出身の方もいて話も合います。また、実験操作や業務内容、公務員試験に関する質問にも懇切丁寧に答えてくださるので、何でもバシバシ質問したらいいと思います。非常に勉強になります。
夏休みの二週間、長いと思われるかもしれませんが、絶対に参加して損は無いと思います。本当におすすめです。
・自分の今の知識レベルで理解することが出来る内容であるか、不安に思っていたが、日頃の学生実験で用いた手法や機械も多く、また、疑問点や質問には講師の先生方が分かりやすく答えてくださったため、理解できない、ということは無かった。一方で、日頃使い慣れ、正しく使えていると思っていた器具も、メスアップの標線の合わせ方、ピペットマンの操作方法など、実際は正確に使えていなかったことが分かり、今後の実験や研究の際に気を付けて使おうと再認識することが出来た。また、理系の勉強をしてきた人が将来どのような職業に就き、どのようなことをしているかを間近で見ることが出来、自分の将来をより具体的にイメージすることが出来た。もし、この講義の第二弾が開講されるなら、もう一度参加したいと思う程、充実した講義であった。
・私は応用動物学コースの学生です。本演習は農学部の農場から食卓までというテーマにとても密に関係していて実践的でとてもいい経験になります。将来のことで悩んでいる人、どういった研究室にいきたいか悩んでいる人にとってとても有意義です。是非履修してみてください。夏休みですが、履修していく価値は大いにあると思います。
・この演習では、普段大学では扱えないような高価で精密な機器を使って実験をします。細かくて正確な値が出るのでおもしろいです。大学では学ばないような内容から、大学で学んだことをさらに発展させた内容まで、様々なことを学び実践できるので、新しい知識を得ることや、今までの知識を深めることができました。FAMICで実際に働く方が、仕組みや分析方法なども丁寧に説明して下さりました。また、身近な食品をターゲットとしているので興味を持ちやすく、研究職がどんなものなのか実際に体験することができました。学生実験より1つ1つの作業が細かく慎重で、仕事に伴う責任というものを感じました。10日間は長いと感じるかもしれませんが、貴重な体験ができる充実した時間だったと思います。是非受講してみてください。
・この演習はほぼ確実に知らなかった事に触れるチャンスになります。経験や伝聞から漠然と将来を考えている人にこそ、現実的な将来設計への架橋になると思いました。演習では普段の大学で学んだ知識や実験方法をより実践的な精密機器を用いた実際に現在使われている手法で体験でき、特に編入生にとっては早い段階での受講が他学生との間にある基礎的な技術面での差異の確認、モチベーションの向上に繋がるように感じました。演習を支えてくださるFAMICの職員の方々はとても優しく丁寧に教えてくださいます。またLC-MSMSのような大学では扱えないような機器も扱えるので研究室に所属する前の受講することで進路について考えるよい機会にもなるのではないでしょうか。
・夏休み中、2週間の集中講義は長いなと思っていましたが、実際はあっという間で、とても充実した期間でした。
FAMICの施設はきれいで、大学にはないような最新の設備もあり、専門調査官の方々の説明も丁寧で、素晴らしい環境での実習でした。また私の参加したコース(食品表示真正性分析コース)の実習では、食品表示に書かれていること(○○100%、○○産など)が本当に正しいのかということを検査しましたが、検査方法は同位体比分析、無機元素分析など思いもよらない方法で、とても面白かったです。食品表示についての知識も深まったように思います。
そして、FAMICは独立行政法人ですが、公務員でこのような仕事があることを知らない人は多いと思います。将来の仕事を考える上でも、選択肢の幅を広げるいい機会にもなると思うので、食品関係の仕事に興味がある人は特に、ぜひ受講されることをお勧めします。
・私はこの演習の授業を受けて、普段使わないような装置や実験器具、そして測定手法を体験することが出来て刺激になり楽しかったです。やったことのあるものでも、学生実験だけでなく実践する機会として見ることで、普段どれだけ曖昧に実験していたか実感して、後期からはもう少し頑張ろうと思いました。また、3回生のこの時期に履修することで、将来どのように働いていきたいのかを考えるきっかけとなりました。これから研究していきたいと思うような系統についても考えるようになり有意義な2週間を過ごせたなと思っています。
普段の授業とは一風違う授業で楽しんで受けることが出来ると思うので、迷っているなら抽選で運に頼って受けてみたら楽しいと思いますよ!
・この演習では、大学での学生実験とは異なった、食品分析の現場で行われている手法について学ぶことができます。身近な食品の分析だったのでとても楽しかったのと同時に、大学より高性能な機器を使用したり、より正確な値を求めるための方法を学んだりと、大変勉強になりました。また、職員の方々から普段の仕事内容など様々な話をして頂いたおかげで、自分の将来を以前より具体的に考えられるようになりました。大学内ではできない貴重な経験なので、時間があるならぜひ参加してみてください。
・食品を検査する現場を見たり、実際に検査するという体験は滅多にありません。この演習では大学では使用しないような珍しい機器類を操作させてもらったり、実際に現場で働いている人に話を聞くことができるなど貴重な体験が出来ます。将来院に進むか、就職するかで迷っている人は研究職がどんなものかを知ることができる貴重な機会なので、履修してみてはどうでしょうか。
平成25年度
開講期間:8月26日(月)~9月6日(金)の2週間(月~金の10日間)
履修者:応用植物学コース1名、応用動物学コース5名、応用生命化学コース2名
(合計8名が農場から食卓までの分析コースと食品表示真正性分析コースの2コースのいずれかを選択)
履修者の感想:
・私達理系の学生では技術系の仕事は人気があります。しかし、普段の学校生活では実際の仕事内容を知ることはほとんどありません。この研修では一部分ですが、そういった職種の方々がどういったことをしているのか、またどんな雰囲気のなかで働けるのかを体験することができます。これはかなり貴重なものだと感じました。また、受け入れ先のFAMICさんは独立行政法人ですが、国家公務員の方々がほとんどです。私は技術系の公務員職に就きたいと考えていたため、職場の雰囲気を肌で感じることができたのが本当に大きな収穫でした。また、女性の方も比較的多くいらっしゃったため、福利厚生などについても教えて頂きやすかったです。加えて、いつもは触れないような特殊な機器も使わせてもらえたのもいい経験になりました。二週間と少々長めですが、公務員技術職に興味があれば特に受講する価値のある研修だと思います。
・食の安全科学技術演習では、大学の実験より実践的で、私たちが普段口にするような身近な食品を分析するので、とても楽しく、貴重な体験を行うことができました。最先端の高価な機器にたくさん触れることができ、その仕組みも詳しく教えていただけるのでとても勉強になります。また、センターで働いている方々と同じルーティン業務を体験し、実際どのような仕事を行っているのか詳しく知ることができ、実際に働いている方々と直接お話しする機会も与えられ、将来の職業像についても考えることができました。2週間の実習は長いと感じるかもしれませんが、実際に受けてみると、あっという間です。大学の実験とは違う実験をすることが新鮮で、とても楽しい2週間でした。今後の進路について考えるうえでも参考になりますし、普段体験できないことができるので、少しでも興味があれば、ぜひ参加してみてください。
・本演習を受講するにあたり、一番大切なことは意欲的に受講するということです。もちろん講師の方々の言われた通りきちんと分析を行うということも大切ですが、それらの分析一つ一つに興味を持ち、少しでも疑問に思うことがあれば講師の方に質問したり、分析に関係のない、例えば仕事内容や職場事情といった事等についても聞いて、コミュニケーションを図るということはより大切だと思います。非常に少人数の演習なので、そういった質問がしやすい環境だと思いますので、講師の方にどんどん質問して、自分自身も楽しみながら受講しましょう。
また、FAMICの職員の方とだけではなく、様々な学科及びコースそして他学年から参加している学生とも交流を深めることができます。
・この食の安全科学技術演習は、FAMICの職員の方々が実際に日々行われている業務を実習として体験できる演習です。「食品の分析」と一言に言っても、その対象とする物質は様々です。それぞれに応じた多様な分析手法があり、それを職員の方に指導してもらい実験しながら学べる演習は非常に有意義なものとなるでしょう。また、学生実験や研究室では見ることのない器具や高価な分析機器を扱わせていただける貴重な機会でもあります。食との関わりが身近な農学部の学生として、ぜひ履修されることをお勧めします。
・こういった職に就きたいと考えている人は勿論のこと,就きたい職種が定まらない人,分析ってどういったことをするのか興味のある人におすすめします。研修を受けるまで,学生実験以外の分析以外,全く触れなかったので機器説明のときは不安でしたが,職員さんも懇切丁寧に教えて下さるので大丈夫でした。少しでも興味がわいたら,受講することをおすすめします。
・FAMIC志望者も民間企業の志望者も,インターンシップだと思って参加すれば多くを得られることは間違いありません。まず,実験技術について。演習では現場で使われている多くの実験技術を体験できます。機器や精度管理に関しても,学生実験や研究室での実験とはかなり違いました。機器は,液クロやガスクロに質量分析器がついたものなど,高価なものも多く使用します。また,国の検査機関のため,データの精度を良くするための工夫が多くされています。はかりの日常点検やコンタミ防止の工夫,体積の量り方などは普段の実験をより正確に行う上で,参考になると思います。また職場を知るという点でも良い経験になります。演習は学生実験よりかなり空き時間が多いです。この時間を無駄にせず質問すれば,公務員試験や法律,職場での苦労話など,FAMICの方は様々なことを快く教えて下さいます。是非,聞きたいことをたくさん考えたうえで演習に参加して下さい。
・実習を履修しようかと少しでも迷っている人がいれば、是非履修すべきです。そう考える理由は2つあります。
一つ目に、3回生はまだ研究室に配属されていないでしょうから、実験の経験はごくわずかです。その状態で実習をうけることで、今までやってきた実験の曖昧さを痛感し、今後の実験へのモチベーションがあがります。また何よりも、普段目にすることのない高価な機器を使って分析することで、研究分野への興味が広がると思います。
二つ目に、FAMICの職員の方の実際の仕事の話を伺うことができます。準国家公務員であるので、国家試験のことやデスクワークが多いことなど、様々なお話をきくことができます。公務員志望の人にとってもちろん参考となりますし、そうではなかった人も将来の選択肢が増えると思います。
10日間と少し長く思えるかもしれませんが、このような貴重な経験をできる実習なので、履修することをお勧めします。
・私は運良く3回生でこの授業を履修出来ました。私は就活について、「とりあえず大学院に進学してから食品関連企業の研究職を目指す」つもりでいました。しかし、FAMICで業務を体験出来ただけでなく、実際に働いていらっしゃる方々と様々なお話が出来たので、就活の選択肢を広げることに繋がりました。就活について漠然としか考えていない3回生や食品関連への就職を目指す方は受講して損は無いと思いました。
平成24年度
開講期間:8月27日(月)~9月7日(金)の2週間(月~金の10日間)
履修者:応用植物学コース1名、応用生命化学コース3名、環境生物学コース1名、大学院から資源生命学専攻2名
(合計7名が農場から食卓までの分析コースと食品表示真正性分析コースの2コースのいずれかを選択)
履修者の感想:
・3回生の段階では、ただ授業を受けていたばかりで、実際に手を動かして実験するという経験は非常に少ないことと思います。本演習では、2週間みっちり手を動かして実験をさせてもらえるので、とてもいい経験になると思います。授業などで、パワーポイントを使って実験機器の原理を説明されても全然頭に入ってこないことが多いのですが、機械の中身を見せてもらいながら説明を聞くことができるので、頭に入ってきやすいと思います。何より、自分の実験で妥当な結果が出て、そこからいろいろなことがわかり、様々な考察ができるということを知れば、研究の楽しさを知ることができます。ぜひ参加してみて下さい。あと、LCMS、GCMSという難しい分析機器をよく使うので、ネットで調べて少し読んでおけば、実習で理解がしやすいと思います。
・この食の安全科学技術演習は、2週間を通してFAMICの現場で働いていらっしゃる成分分析のプロの方々のご指導のもと、食品成分などの分析を行えます。私は農場から食卓までのコースということで、肥料中の重金属の分析や食品中のカビ毒の分析から始まり、食品中の残留農薬の分析や醤油や酢の成分分析など、農場から食卓までを通した食品の安全に関係する成分の分析を行いました。演習では、2週間を通して実際に現場の分析で使用されているプロトコールに沿って自分のサンプルを調整し、説明を受け、理解しながら分析をおこないます。実験をしながら分析機関で求められる、正確な分析結果を出すための実験手技なども教えてもらえます。また、FAMICは食の安心安全を守る最前線ですので、その現場で、研修させていただけることは農学部に在籍している以上、とても貴重な経験になると思います。
・この食の安全科学技術演習は単なる講義だけではなく、実習を通じて分析の方法を知り、またFAMICという食の安全に関する国の機関を知ることが出来るインターンシップのような演習でした。実際の分析機関において使われている機器についてご説明いただいたり、実際に操作させてもらったり、また分析の合間には講師の方々に公務員という働き方について教えていただいたりしました。2週間の間、数多くの方が関わって実習を進めていただいていたので、より多くの方のご意見を伺うことができ、様々な部署の仕事を拝見することができました。このような貴重な機会はほかにはないのではないでしょうか。2週間分のポートライナーの交通費が少し痛いところですが、この集中講義は単なる単位取得以上の学びがあると思います。非常にお勧めしたいです。食品表示や分析に興味がある学生はもちろん、民間と公務員の技術職どちらにも興味がある学生にも将来の就職活動のヒントとなることでしょう。
・この演習は,私の所属する応用植物学コースではあまり周知されていない演習だと思います。また,内容も応用植物学コースでの講義・実験とはやや離れたものであるため興味を持つ学生もそれほど多くはないかも知れません。しかし,コースに関係なく,この演習は貴重な体験をし,私たちの生活の根幹をなす「食」について改めて考えさせてくれるものだと思います。応用植物学コースの学生は他のコースより多く農場実習を経験しているため食について考える機会は多いかも知れませんが,本演習は農場とは違った視点から,食の安全を守るということの意義やその具体的なプロセスを学ぶことが出来ます。食に向き合う農学部の学生として,是非参加をお薦めします。
・実際の分析現場を直接知り、その雰囲気を体感できるとても貴重な機会です。食の安全を保証する分析や食品表示の真正性を確認する分析などを体験しながら学ぶことができ、食やその安全に強い関心を抱いている人には特におもしろく感じられると思います。また、こういった分析機関や食に関わる研究職への就職を視野に入れている人には、将来を考える上で参考になることでしょう。演習期間中、実際に分析業務を行っているFAMICの方々とお話できる時間が多くあります。日頃の食に関わる疑問や分析機関への就職に関することなど自由に質問でき、それに対しとても丁寧に答えてくださるので、分析技術以外にも様々なことを知ることができます。非常に有意義な時間を過ごせることは間違いないので、是非履修することをお勧めします。
・普段食の安全について疑問に思っていることをある程度まとめておくと、なんでも質問してくださいね、と言われることが多いのでそこでお話できるとおもいます。また、公務員試験を突破してこられた方たちなので、公務員系を志望していたり興味がある人は話を聞けるチャンスなので有効活用できるいい機会だと思います。
・この集中講義は「集中講義」、と言うよりは学校主催のインターンシップだと言ったほうが正しいと感じました。公的機関の中で、食の安全を守るという自分たち農学部に深く関わりのある機関に研修に行くというのはめったに無いと思います。私達が食べるものを「作る」企業にインターン シップに行くのもいいですが、それを「守る」FAMICに行くこともとても有意義だと思います。
平成23年度
開講期間:8月22日(月)~9月2日(金)の2週間(月~金の10日間)
履修者:応用動物学コース3名、応用植物学コース1名、応用生命化学コース9名
(合計13名が農場から食卓までの分析コースと食品表示真正性分析コースの2コースのいずれかを選択)
履修者の感想:
・この演習の魅力は普段大学で行っているような実験を豊富な機器とより正確な手法によって行えるという点です。大学では決して出ないような正確な値が出るのがとても楽しいです。液体クロマトグラフィーなどの分析機器の詳しい説明もして頂けるので、大学で得た知識をさらに深めることができます。センターの方々の分析における意識の高さを感じることもいい経験になります。
・食品について興味があるなら参加してみるべきです。食品検査会社へ見学に行くことは滅多に出来ることではありませんし、食品の分析を実際に体験出来るというのは貴重な体験だと思います。長い夏休みを有意義に過ごし、自分の将来について考えるきっかけにもなると思います。
・この研修に参加するまで将来のことはあまり考えておらず、漠然と大学院に進むだろうとしか考えていませんでした。神戸大学農学部の卒業生もFAMICにいらっしゃることと、この研修に参加し実際に社会に貢献している技術を体験したことで将来を考える一つの参考になり、前よりは具体的な将来を考えられるようになりました。また自分の所属する応用動物学コースでは分析の実験を行わないので、学生実験では出来ないことを経験できると思います。
・この演習を履修することで、今まで大学で学んできた知識や、学生実験で習得した技術を再び確認することができ、さらに、より詳しい知識や細かな技術を学ぶことができます。また、就職活動に向けて、研究職とはどのようなものかということを実際にみて知ることができ、大変良い経験になると思うので、是非履修することをおすすめします。
・本演習は大学の実験より実践的なものであり、私たちが普段口にするような身近な食品を分析するので、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができます。普段の実験などでは使えないような高価な機器も使うことができ、その仕組みも丁寧に教えてもらえるのでとても勉強になります。質問できる時間もたくさんあり、疑問に思っていることを素直にぶつけることもできます。今後の進路について考える上でも参考になるので、少しでも興味があれば受講してほしいと思います。
・私自身編入生なのですが、元々在籍していた人たちとなかよくなれてとても楽しい研修となったとともに、以前の大学ではできなかった経験ができたのは本当に良かったと思う。なによりも、近くにIKEAがあるので昼食時にはそこに出かけてENJOYできたことはいい思い出ですね。
・就職を考えている人も、院進学を考えている人もまだ迷っている人も是非この演習を受けることをお勧めします。どの進路に進むにしても何かしら得るものはあると思います、僕は院進学を考えているのですが、とてもたくさんのものをこの演習によって得ることができたと実感しています。学校では絶対にできない経験をさせてもらうことで、自分にとってプラスになることも多いと思います。僕自身演習中の2週間はとても充実していたし、何より楽しかったです。夏休み旅行やバイトに忙しいとは思いますが履修する価値は絶対にあると思います。
・実験が好きな人も嫌いな人も是非履修してみるといいと思います。演習が終わった時には実験に対する自分の考え方が変わるかもしれません。学校の実験とは一味違った経験ができます。使ったことはあるが,いまいち使い方を覚えていない実験器具の使い方や,FAMICに導入されている最新実験機器などについて,丁寧に教えてくださるのでとても為になります。特に,研究職に就きたいと思っている人にはお勧めです。夏休みの2週間が集中講義でなくなるのは嫌だと思うかもしれませんが,この演習は2週間受ける価値があると思います。
・2週間の実習は長いと感じるかもしれませんが、実際に受けてみるとあっという間です。毎日色んな機器を用いて実験をすることができるのが新鮮で、様々な発見があり私はとても楽しめました。学生実験では扱わないような機器を触ったり、見たりするのはとてもいい経験になると思います。また、センターの方はとても優しく、気さくでリラックスして演習を行うことができました。機器、人を含め非常に良い環境だと思います。私はこの演習で実験技術を学ぶだけでなく、現場の方々の実験に取り組む姿勢を学ぶことができとても刺激を受けました。この演習を受けると、きっと学生実験に対する意識も変わるのではないかなと思います。私はこの演習を受けて本当によかったと思っています。時間がある人は、この演習をぜひ受けてみて下さい。
・この演習は食の安全に興味がある方はもちろん、公務員に興味がある方、大学の実験では物足りないと思っている方、自分の視野を広げたいと考えている方にお勧めです。実際、私も公務員には興味はありませんでしたが、今回の演習を受けてみて公務員も面白そうだなと思うようになってきました。おそらく、ほとんどの方がFAMICの存在を知らないでしょう。この演習はそんな、知らない世界に足を踏み入れることのできるまたとないチャンスなのです。演習の内容も大学の実験とは違うので、食品や肥料分析の過程を学ぶと共に職業としてのシビヤな面も少しですが、体感することができました。夏休みまで勉強したくない、という方もいるかもしれませんが、3回生ともなると自分の進路について真面目に考えなくてはいけない時期です。インターンシップも兼ねて是非、この演習を受けることをお勧めします。
・三年生の夏は、就職か院へ進むか決断しなければならない時期だと思います。この演習では、わたしたちが将来進む職業のひとつを体験でき、その決断をするのに非常に役立つとおもいます。普段の実験で触れる機械や、そのもっと高性能なものを扱うこともでき、学ぶことはたくさんあります。
・私は今回の演習を受講して、大変充実していて有意義な9日間を過ごすことができました。ですので、少しでも興味がわけば受講することをお勧めします。夏季休暇で時間にも余裕があると思うので、研究室の配属や今後の進路について迷っている人は、考える参考になると思います。
・この時期、進路に悩んでいる人が多いと思います。大学院に進学するのか、それとも就職するのか、自分は研究職に向いているのか、自分は何に興味があるのか、等。焦っても悩んでも答えがでないと思います。私はこの悩みを抱えているときに先輩に「とにかく色々なことに挑戦したら!?」と言われ、この実習に応募しました。特別何かをしたい、というわけではなかったのですが、夏休みという自由な時間を有意義にできると思いました。この研修は大学という枠を越えて仕事としての研究を体験できるものでした。大学の学生実験で失敗が多かった私も、この研修ではなぜか全ての分野において正しい結果をだせました。変に自信がつきました(笑)。大学にでてから研究職をしたい、と強く思うようになりました。ぜひ参加してみてください。
平成22年度
開講期間:8月23日(月)~9月3日(金)の2週間(月~金の10日間)
履修者:5名
履修者の感想:
・身近な食品について、様々なことを学べて、とてもよい演習でした。特に、講師の先生方と話す時間が多くあったので、仕事内容などの話も聞けて、感謝しております。
・普段では触ることのないような検査機械や貴重な薬品を惜しみなく使わせていただき滅多にない体験ができました。将来の選択にも新たな幅が生まれる良い機会になりました。ありがとうございました。
・学校では使えない機器を使うことができ楽しかったです。濃度の分析では、実践的な方法を知ることができてとてもためになりました。
・センターの方には、とても良くして下さって、本当に感謝しています。研修の内容は、大学ではしたことのないことばかりで、とても新鮮で貴重な経験でした。ありがとうございました。
・大変親切に指導して下さりありがたかったです。色々な課で様々な実験ができて、また高価な機械も使わせていただき勉強になりました。