神戸大学大学院農学研究科
土地環境学研究室

-Geotechnical Engineering for Agriculture-
− 研究室運営方針 −
私たちが生きていくために農業は欠かせません.その農業を支えるのが水です.土地環境学研究室では,農業にとって大切な水を運ぶためのパイプラインや開水路,ダムやため池などの農業水利施設を主な研究の対象としています.

持続可能な農業,農村のきれいで安全な環境づくりを目指して,農業水利施設の構造的問題から災害対策まで,日々,幅広い問題に取り組んでいます.数値解析に打ち込んだり,模型実験に汗を流したり,時には現場まで足を運んで研究することも数知れず,私たちが用いる手法は様々です.最近では新たな研究分野にもチャレンジしています.

研究室の特徴としては,農林水産省や県などとの交流が多く,現場に直結した研究テーマや緊急性を要する検討などを遂行することが頻繁にあります.これらの課題は,突然訪れることがあり,一人で複数の課題を抱えることも多々あります.また,農研機構や,時にはコロンビア大学での大規模な実験などが定常的に実施されています.
 
すなわち,大学院進学を前提として,教育・研究スケジュールを組んでいますので,学部3年終わりには,先輩とともに国内学会発表の準備を行い,学部4年夏までに社会人に混じって学会で発表することになります.さらに,多くの学生は,国際会議のために海外で口頭発表します.進捗スピードは結構早いので,やる気だけでなく,基礎専門教科を十分理解していることが不可欠です.

研究室理念 - Policy of our Laboratory -


・柔軟な発想で,先を考えて行動しよう.
・無理は人の心が創るもの.安易に“無理”と言うべからず.
・全力で研究に励み,全力で遊ぶ.何事にもメリハリが大切です.
・問題は実験室で起こっているんじゃない,現場で起こっているんだが口癖.
・学生と教官がお互いに研究者として尊敬,信頼し合い,協力できる体制を目指します.
・大学院博士課程前期課程(修士課程)進学を前提とした課題配当,教育を推進しています.


研究室での生活 - Daily Life -


・研究手法として,模型実験や現場実験と数値解析の双方を基本とします.
・課題遂行には,土質力学,構造力学などが基本となります.
・農水省,兵庫県,農研機構など他の機関と接する機会が頻繁にあります.
・ゼミは週2回開催されます.各自の研究報告・意見交換や,外書輪読を基本とします. 
・対外ゼミや学会発表を通し,基礎知識の他,英語力やプレゼンテーション能力が身に付きます.
・疑問や問題点は,先輩,後輩関係なく教え合い,議論できる研究室です.


研究発表など - Research Presentation -


・研究室に入ると,農業農村工学会と地盤工学会の会員になります.
・研究室に配属すると研究課題が割り当てられ,学会発表に向けて取り組みます.
・学部生は,1回以上の学会発表を,院生はそれ以上の国内学会発表と海外学会発表を目標としています.
・学会発表だけでなく,研究論文として発表することを目標としています.
・大阪公立大学との合同ゼミが年3回開催され,発表討議力を磨きます.