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褐藻 Brown algae

シダモク(ヒバマタ目,ホンダワラ科)

学名:Sargassum filicinum Harvey
生育地:潮下帯の岩上。
淡路島での採集地点:田ノ代海岸,由良。
生育時期:冬から春にかけて藻体が伸び,目立つようになる。淡路島では5月に生殖器を形成し,その後流失する。
特徴:アカモク同様,円盤状の付着器から長い茎を伸ばす。全長2-3m程度にまで成長し,個体によっては,多数の側枝を形成する。アカモク同様,切れ込みをもつ葉や冠葉をもつ。気胞はアカモクと異なり楕円形から球形に近い。雌雄同株で,リセプタクルは,オスのみの場合と,同一のリセプタクルにオス・メスの生殖器巣が両方形成される場合がある。

シダモク Sargassum filicinum

【(写真:上井進也)】

シダモクのリセプタクルと気胞

【リセプタクルと気胞(写真:上井進也)】

シダモクは,球形または楕円形の気胞を持つ。雄と雌のリセプタクルが同じ個体にできる雌雄同株である。


参考文献
川井浩史 著.2001. 神戸の海藻~神戸・淡路地域の海藻~.神戸市体育協会.