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紅藻 Red algae

オオバツノマタ(スギノリ目,スギノリ科)

学名:Chondrus giganteus Yendo
生育地:潮間帯下部から潮下帯上部の岩上。
淡路島での採集地点:田ノ代海岸,大磯,佐野,江崎,江井,由良,阿万,木場,津井。
生育時期:一年を通してみられる。
特徴:淡路島周辺では最も良くみられる紅藻の1つ。形態の変異が大きく,色,分枝の回数,体の幅などは,生育場所や生育時期によって異なることが多い。通常,高さ30 cm位まで生長する。良く生長した個体であれば,同定は容易であるが,小形の個体では,近縁種のツノマタとの区別が困難なことがある。

オオバツノマタ Chondrus giganteus

【洲本市由良;2016年6月4日(写真:鈴木雅大)】

オオバツノマタ Chondrus giganteus

【洲本市由良;2015年7月3日(写真:鈴木雅大)】

オオバツノマタは,色や形態の変異が大きい種類で,淡路島では黄色に近い個体や,褐色がかった個体などがみられる。

オオバツノマタ Chondrus giganteus

【淡路市岩屋田ノ代海岸;2019年2月21日(写真:鈴木雅大)】

オオバツノマタ Chondrus giganteus

【洲本市由良;2015年6月3日(写真:鈴木雅大)】

分枝の回数や,藻体の幅の変異も大きく,分枝が少なくて体の幅が広いものから,良く分枝し,体の幅が狭くなるものなど様々な個体がみられる。


参考文献
川井浩史 著.2001. 神戸の海藻~神戸・淡路地域の海藻~.神戸市体育協会.
牛原康博 著.2008. 淡路島の海藻.自費出版.