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紅藻 Red algae

ツノマタ(スギノリ目,スギノリ科)

学名:Chondrus ocellatus Holmes
生育地:潮間帯下部から潮下帯上部の岩上。
淡路島での採集地点:田ノ代海岸,大磯,佐野,江崎,江井,由良,阿万,木場,津井。
生育時期:一年を通してみられる。
特徴:体は膜質で厚みがある。叉状分枝する。オオバツノマタと同様に形態の変異が大きく,色,分枝の回数,体の幅などは,生育場所や生育時期によって異なる。大きい個体は高さ15 cmに達することがあるが,通常は5-10 cm程度で,オオバツノマタよりも一回り小さいことで区別される。

ツノマタ Chondrus ocellatus

【洲本市由良;2019年4月8日(写真:鈴木雅大)】

ツノマタは,色や形態の変異が大きい種類で,淡路島では黄色に近い個体や,緑色がかった個体,褐色がかった個体などがみられる。

ツノマタ Chondrus ocellatus

【淡路市江崎;2023年4月9日(写真:鈴木雅大)】

藻体は叉状分枝する。分枝の回数や,藻体の幅は,生育地や生育時期によって異なる。


参考文献
川井浩史 著.2001. 神戸の海藻~神戸・淡路地域の海藻~.神戸市体育協会.
牛原康博 著.2008. 淡路島の海藻.自費出版.